ニュース

ソニー、ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM6」を27日発売 マスタリングエンジニアと共創した音作り・ANCも進化

 ソニーは、ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「WF-1000XM6」を2月27日に発売する。オープンプライスだが、直販サイトでの価格は4万4550円。

マスタリングエンジニアと共創した音

 WF-1000XM6は、2023年に発売された「WF-1000XM5」の後継モデル。搭載するマイクの増加などで、前モデルの片側5.9gに対して同じく約6.5gと重量は増加したが、およそ11%本体幅がスリム化。これにより、耳の各部と接触する可能性をおさえて快適性を向上させた。本体に穴を空けた通気構造で、ユーザー自らの足音や咀嚼音などの体内ノイズをおさえている。

 ドライバーユニットは新開発の8.4mmのものを搭載しており、エッジ部にノッチ形状を取り入れた。低音域の音質は、ドライバーユニットのエッジが動けば動くほど良くなる傾向にあるが、動きすぎると高音域の音質に影響を及ぼす。今回、導入したノッチ形状によりエッジの動きを制御することで、低音と高音の両方の音質を高めている。また、DACの性能が向上したことにより、S/N比が向上。音の解像度もアップした。

 アーティストのCDや配信音源の音質の最終的な調整を担う「マスタリングエンジニア」と共創。Sterling Soundのランディ・メリル氏とクリス・ゲーリンジャー氏、Coast Masteringのマイケル・ロマノフスキー氏、Battery Studiosのマイク・ピアセンティーニ氏ら4人が参加し、実際にWF-1000XM6の音を体験して、音質を調整した。

ANCがさらに進化

 ノイズキャンセリングでは、アクティブノイズキャンセリングの強化と、パッシブノイズキャンセリングの最適化で、世界最高峰を実現したとする。

 新開発の高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN3e」を新たに搭載した。前モデルに搭載された「QN2e」比で約3倍の処理速度性能を備えており、約25%ほどノイズを低減した。イヤホンの筐体で物理的にノイズを遮断するパッシブノイズキャンセリングとのバランスを調整することで、快適な装着性と個人の耳の形状や装着状態に左右されない、高いノイズキャンセリング性能を生み出した。

 ノイズキャンセリングに用いられる「フィードフォワードマイク」も従来の1つから2つに増加。片側4つ、左右合計8つのマイクで正確なノイズ収音を可能にした。これにより、外音取り込みもより自然になった。変化するノイズや装着状態をリアルタイムに解析し、常にノイズキャンセリングを最適化する「アダプティブNCオプティマイザー」も搭載する。

 統合プロセッサーは前モデルから引き続き「V2」を搭載している。QN3eの処理速度が向上したことでV2の処理に余裕が生まれた結果、接続安定性の向上を実現したほか、32bit処理化など音質の向上、アダプティブNCオプティマイザーなど機能の向上が可能になったという。

 このほか、アプリで設定できる本体操作のカスタマイズに「カスタム」項目を新設。従来は用意された操作を選択するのみだったが、タップやダブルタップ、トリプルタップ、長押しに好きな機能を割り当てられるようになった。

AIでクリアな通話

 カラーバリエーションはブラックとプラチナシルバーの2色展開。本体に刻印される、SONYロゴを控え目にして落ち着いた外観に仕立てられており、2つのマイクが特徴的なデザインになっている。充電ケースは直線的なデザインになり、ヒンジは金属部品。LEDも本体の外観に溶け込むよう仕上げられている。

 通話用のマイクはこれまでの1つから2つに増加しており、集音に指向性を持たせることで精度が向上した。骨伝導センサーにより頭部から伝わる声の振動を検知し、環境音に左右されずに装着者の声を拾うことができる。

 マイクが捉えた音は声と環境音をAIで分離しており、隣で他人が会話していても自分の声だけを抽出して通話相手に届けられる。「スーパーワイドバンド」にも対応しており、対応デバイスにBluetooth接続すれば、音声の帯域幅を2倍に拡大でき、より実際の自分の声に近い声を再現できる。

 本体のアンテナの大きさは前モデル比で約1.5倍に大型化した。配置も耳の形状で干渉が起きないよう工夫したことで接続安定性が向上した。人体や外部ノイズの影響を考慮した新しいアルゴリズムを採用したことで、朝の通勤ラッシュの駅など、音が途切れやすい環境に対しての強靭性が増している。