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TCLがAIスマートノート「Note A1 NXTPAPER」を日本で発売――紙の書き心地とAI機能に全振り
2026年2月4日 13:53
Note A1 NXTPAPERの基本性能
「Note A1 NXTPAPER」は、シンプルさと機能性を兼ね備えたスマートノートで、紙に鉛筆や万年筆で書いているような体験と、高性能なAI機能を備えている。他方で、アプリストアは備えられておらず、ビジネス用途やクリエイター、学習向けに特化された製品といえる。
ディスプレイは11.5インチ(2200×1440)の液晶ディスプレイで、同社が開発した「NXTPAPER Pure」技術により、120Hzのリフレッシュレート、1670万色のフルカラー表示に対応しながらも、0.005秒未満の超低遅延性能を両立。加えて、ブルーライトや外部光の反射を低減、グレアが最小化されており、ユーザーの目を疲れさせず、より本物の紙に近い体験ができる。
加えて、スタイラスペン「T-Pen Pro」は紙の書き心地を再現するよう微細に振動する。鉛筆または万年筆の筆記感を再現する2種類のペン先を用意しており、ペン先と反対側には消しゴム機能を持つキャップが備えられている。
本体の大きさは約260.1×196.6×5.5mm、重さは約500g。メモリーは8GB、ストレージは256GBで、8000mAhのバッテリーを備え最大33Wまでの急速充電に対応する。
デバイス間でワイヤレスファイル転送機能を備えるほか、GoogleドライブやOneDrive、Dropboxといったクラウドストレージへの保管もサポートする。外部接続は、Wi-FiのほかBluetooth 5.4、USB Type-Cに対応する。
本体背面に、1300万画素(AF対応)のカメラを備える。
なお、先述の通り、Google Playなどのアプリストアはないが、Android 15を備えているため、Webブラウザ「Edge」からAPK(Android Application Package)をダウンロードしてインストールできる。
Note A1 NXTPAPERのAI機能
同機には、ビジネスやクリエイティブ用途に役立つAI機能が備えられている。
たとえば、40以上の言語に対応したリアルタイム翻訳機能や、10以上の言語に対応した音声の自動文字起こし機能を利用すれば、海外とのビジネスミーティングでもスムーズに記録できる(どちらも日本語に対応)。
また、ファイルの中身を要約するAI要約機能も備えているので、会議時以外でも資料の内容をスムーズに確認できる。AIによる文章作成機能も備えており、資料作成時のアシスタントとしてもAIを活用できる。
学生や研究者に便利な機能として、数式エンジンが搭載されており、手書きで入力した複雑な数式も即座に計算してくれる。また、書いた文字を読みやすく整える機能も搭載しており、急いで書き写した文字などもスムーズに記録できる。
クリエイター向けには、手書きのいびつな図形を、きれいな図形に置き換えてくれる機能を搭載。多彩なブラシを搭載しているので、さまざまなシーンを再現したり、新しい作品を生み出せる。
ノート機能では、用紙の種類や罫線が入ったテンプレートなどがあらかじめ用意されている。また、実際の紙のようなマルチページタイプや用紙の大きさが固定されないフリーフォームタイプのものも用意されており、用途や作品の種類に応じて選択できる。
インスピレーションスペース
同機の大きな機能の1つに「インスピレーションスペース」が挙げられる。
PDF資料やWebサイトの閲覧時に、スタイラスペンのボタンを押しながら囲むと、その範囲の文字や図形が抜き出されてスペースに保存される。スペースでは、スクラップされたものが一覧で表示されており、内容を確認できるほか、どの資料から抜き出されたものか出典元を確認できるようになっている。
TCLは世界第2位のパネルメーカー
TCL JAPAN ELECTRONICSシニアマーケティングマネージャーの白天石氏は、TCLという企業について「半導体からディスプレイ、太陽光パネルといった事業が軸の会社」と説明。すべての事業に専門性があるといい、ディスプレイ事業においても、「幅広い種類のディスプレイをカバーすることで、ディスプレイ事業全体を高度化している」と指摘。特に8Kやeスポーツ向けディスプレイパネルでは世界シェアナンバーワンだという。
研究開発にも強みを持っており、世界24の研究開発拠点、7つの共同研究ラボ、2024年5月までに出願した特許は3万2780件だといい、投資額も年々増加している。
製造拠点も中国とポーランドを中心に世界20カ国に持っており、垂直統合型のグローバルサプライチェーンだと説明。多くのマーケットでトップブランドの評価を得ていると白氏はコメントした。
白氏は、同社のブランドスローガンを「テクノロジーは高性能であるだけではなく、人を力づけるものであるべき」と紹介。「ユーザーが想像し、学び、制限なく発揮できるツールを提供したい」という思いから、今回の製品開発に結びついたと説明する。

































