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ロボットがローソン店内の欠品を見つけて品出しまでしてくれる、KDDIとローソンが実証実験【KDDI SUMMIT 2025】

 KDDIとローソンは28日、AIとロボットを組み合わせた新たな“店舗DX”の実証を11月8日に開始する。実施される店舗は「ローソン S KDDI 高輪本社店」。AIにより自動で店舗のアイドルタイムに検品し、補充することで、店舗スタッフの負担軽減を目指す。

 実証では、店内を巡回して売場の欠品を検知するロボットと、商品を品出しするロボットの2種類を活用する。

 欠品を検知するロボットは、店舗に来店客が少ないタイミングで自動巡回する。搭載する機材で撮影した画像をAIで解析し、商品陳列棚の欠品を見つける。

 この後、品出しロボットが、搭載するアームで商品の品出しを行う。品出しロボットのアームは、店舗業務を事前に学習し、手づかみでの繊細な作業が行えるもので、箱やケースなどをつかめる2本指のアームと、人の手を再現した5本指のアームを使う。

検品検知を担当するロボット
検品検知ロボットに搭載されるカメラ
店内を自動で巡回するロボット
AIが商品状況を検知
来店客が少ない時間帯を狙って自動で巡回する
2種類の品出しロボット
2本指のロボット、アーム先端にはカメラがついている
アームでつかんで品出ししている
人の手を模したアームロボット

 担当者によると、店舗での品出し業務は大きな負担になっているという。画像解析では、4Kカメラで撮影した高解像度の棚画像を用い、どの商品かまでを画像解析で把握するという。将来的には、商品の登録(棚割りなど)をせずとも、AIが自動で商品を特定し、補充する形にしていきたいとしている。

 この、店舗DXの取り組みは、10月28日~29日に高輪ゲートウェイシティ(東京都港区)で開催される「KDDI SUMMIT 2025」で展示されている。

「KDDI SUMMIT 2025」の展示