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ドコモ、ノキア製SONシステムで複数ベンダーLTE/5Gネットワーク間の運用自動化を実現
2025年11月26日 06:00
NTTドコモは、無線アクセスネットワーク(RAN)の運用において、ノキア製の自律制御システム「MantaRay SON」を国内で初めて導入し、運用自動化を実現したと発表した。
これにより、異なるメーカー(マルチベンダー)の基地局装置が混在するLTE/5Gネットワーク間で、設定変更などの運用を自動的に連携させることが可能になるという。
「MantaRay SON」は、LTE/5Gの運用システム連携を自動化するノキア製SONシステム。ネットワークの状態変化を検出、適切な設定変更が必要かを判断し、実行する自律制御の仕組みを備える。
発表によるとドコモはこれまで、LTEネットワークは専用のシステムで運用していたが、ノキア製の5G基地局の導入に伴い、新たに運用システムを導入した。
しかし、LTE/5Gネットワーク双方のシステムを連携する必要があり、導入当初は設定変更を手動で行っていたが、効率的な運用や迅速な品質改善が難しいことが課題になっていた。その問題を解決したのが、今回導入された「MantaRay SON」だという。
同社は、「MantaRay SON」の導入で、運用担当者が手動で行っていた作業が大幅に短縮され、人為的なミスによる通信への影響も抑制されるとアピールしている。
また同社は、今後この自動化の取り組みをさらに拡大し、開発中の「OREX SMO」との連携や、O-RANリファレンスモデルを採用した他社製のLTE/5G基地局装置の運用自動化にも取り組むとしている。
このほか、MantaRayソリューションが備えるAI機能も活用し、「自然言語(インテント)によるネットワーク運用の自動化」といった、より高度な自律型ネットワークの実現を目指していくとのこと。

