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ドコモなど、「AI×6G」で通信速度が最大2倍に 屋外実験に成功

 NTTドコモ、NTT、Nokia Bell Labs.、SKテレコムの4社は、6G(第6世代移動通信方式)に向けた屋外実験に成功したと発表した。AIを活用する無線技術で、リアルタイムでの送受信の実証実験だった。世界で初めての成功という。

 実験は送信側と受信側の双方にAIを活用する技術(AI-AI技術)を用いたもの。4.8GHz帯を使用し、神奈川県横須賀市内の3カ所で行われた。同じ環境下でAIを活用しない場合と比較し、スループット(通信速度)が最大で100%向上し、2倍の速度で通信できることを確認した。

 送信アンテナを搭載した測定車と基地局に見立てた受信アンテナ間での通信を行った。環境は、時速40kmで走行可能なカーブを含む公道、遮蔽物がある場所、時速60kmで走行可能な見通しの良い道路の3パターンで実施された。

 最も複雑な電波伝搬状況となる「緩やかなカーブを含む公道(コース1)」において、従来技術と比較して平均で18%、最大で100%のスループット改善効果が得られた。

 また、時速60kmでの走行実験(コース3)においても、最大で20%の改善が確認された。見通しの良い場所(LOS)と遮蔽物がある場所(NLOS)のいずれも効果が見られ、移動速度や環境が変化しても安定した通信が可能であることが示された。

 無線での通信は、移動中の周囲の障害物や天候など、電波が伝わる環境の変化によって、通信品質が不安定になることがある。4社が取り組む「AI-AI技術」は、電波の環境によって送信側・受信側どちらも最適な変調方式を設計する。