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KDDI、フィリピンのローソンで“AI活用”実証実験スタート【KDDI SUMMIT 2025】

フィリピン国内のローソン店舗

 KDDIとローソンは、フィリピンでAIを活用した実証実験を開始したと発表した。店舗オペレーションの効率化と売上の向上を目指すもの。9月3日から順次、フィリピン国内のローソン一部店舗で実施されている。

 実証実験では、商品の販売実績や在庫状況などのデータをAIが分析し、商品の陳列計画や発注数を推奨するシステムを導入する。

 また、防犯カメラの映像から、AIが売場の商品の陳列状況やレジの混雑状況を可視化する。たとえば、商品の品出しに集中してレジに並んでいる人に気づけていない場合に、通知を出すなど店舗オペレーションの効率化へ取り組みを進める。

 担当者によると、このほか従業員がレジの現金を横領するなどの異常事態をカメラ映像からAIが検知し、そのタイミングの映像をAIが自動で切り取ることで、店長などが映像を確認する時間を短縮できる解析機能も備えているという。

店内カメラに装置を接続し、カメラ映像をAIで解析。異常事態を検知し、その瞬間の映像を切り取り、ポータル画面で確認できる

 このフィリピンでの業務効率化の取り組みは、10月28日~29日に高輪ゲートウェイシティ(東京都港区)で開催される「KDDI SUMMIT 2025」で展示されている。