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KDDI、ローソンにモバイルバッテリーやスマホなどの回収ボックス
2025年10月14日 16:44
KDDIは、リチウムイオン電池内蔵製品の店頭回収を行う実証事業に参画し、回収ボックスをローソン2店舗に設置する。設置期間は守谷松並庚塚店が2025年10月15日~2026年1月31日、守谷大柏店が2025年12月中旬~2026年1月31日。
設置する回収ボックスは温度・重量センサーを搭載し、発火リスクを低減する設計となっている。なお、年末年始(12月26日~1月4日)は回収を休止する。
本実証は「令和7年度リチウム蓄電池等適正処理対策検討業務」(環境省)の一環として実施するもの。
近年、ごみ収集車やごみ処理施設内で、ほかのごみと混ぜて廃棄されたリチウムイオン電池内蔵製品による火災が社会課題となっている。2026年4月に資源有効利用促進法の改正が予定されており、リチウムイオン電池を内蔵した携帯電話・スマートフォン・モバイルバッテリー・加熱式たばこは「指定再資源化製品」に追加され、メーカーおよび輸入販売業者には自主回収・再資源化の促進が義務化される見通し。
本実証はこれに先行してリチウムイオン電池の適切なリサイクルを促進し、火災リスクの低減と、ごみ処理施設の職員や近隣住民の安全確保に貢献すると説明する。
KDDIは2005年から全国のau Style/auショップで使用済み携帯電話を回収し、回収した携帯電話の手分解によるリサイクル再資源化率99.8%の実績や知見を有しているといい、今後は実証の結果を踏まえて実施地域の拡大を検討していくとする。
本実証をおこなう事業者の役割は、ローソンが参画店舗の回収ボックス設置や運用、KDDIが既存リサイクルルートを活用した一部携帯電話・スマートフォンのリサイクル、三菱総合研究所が環境省からの事業受託者として事務局運営を担当する。


