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消費者庁がモバイルバッテリーの持ち歩きに注意喚起、「車内など高温の環境に放置しないように」

 消費者庁は、帰省や旅行で持ち運ぶ機会が増えるモバイルバッテリーについて、リコール情報の確認や持ち運びの仕方について注意するよう呼び掛けている。

リコール製品のモバイルバッテリーから発火(NITEの実験映像)

 消費者庁には、モバイルバッテリーに関する事故情報が平成25年6月~令和元年6月末の間に162件寄せられている。事故件数は、年々増加傾向にあり、発煙・発火・過熱による事故がほぼ半数を占めている。中には、公共交通機関の中で火災が発生した事例もあるという。

モバイルバッテリーの事故件数の推移(出典:消費者庁)
モバイルバッテリーの事故内容(出典:消費者庁)

 事故防止のアドバイスとして、「モバイルバッテリーがリコール対象商品でないかの確認」「新規に購入する場合はPSEマークの確認」「製品本体に強い衝撃や圧力、高温の環境に放置しない」「充電コネクターの破損や水濡れ」などに注意するよう呼び掛けている。

モバイルバッテリーで注意する点(消費者庁)


    (1)リコール対象製品でないか、リコール情報を確認しましょう。
    (2)新規に購入する際は、PSE マークを必ず確認しましょう。
    (3)製品本体に強い衝撃、圧力を加えない、高温の環境に放置しないようにしましょう。
    (4)充電中は周囲に可燃物を置かないようにしましょう。
    (5)膨らんでいる、熱くなっている、変な臭いがするなど、いつもと違って異常を感じたら使用を中止しましょう。
    (6)充電コネクタの破損や水ぬれに注意しましょう。
    (7)公共交通機関での事故を避けるため、持込規則を確認して、それに従いましょう。
    (8)使用済みモバイルバッテリーはリサイクルに出しましょう。やむを得ず廃棄する際には他の家庭ごみと区別して出しましょう。