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Amazonの衛星通信「プロジェクト・カイパー」、最初の衛星27基を打ち上げへ
2025年4月7日 12:45
米アマゾン(Amazon)の非地上系ネットワーク「プロジェクト・カイパー」(Project Kuiper)について、最初の低軌道衛星「カイパー衛星」を打ち上げると発表した。東部夏時間9日24時(日本時間10日13時)までに27基の衛星が打ち上げられる。
プロジェクト・カイパーは、低軌道衛星を使いブロードバンド通信を提供する非地上系ネットワーク(NTN)の計画で、初期の衛星システムでは、3200基以上の低軌道衛星で地球全体のほとんどをカバーし、高速低遅延のインターネットサービスを提供する。
今回打ち上げられる衛星は、2023年10月のプロトタイプモデルからアンテナやプロセッサー、ソーラーパネル、推進システム、衛星同士の通信性能など多くの性能が改善、機能向上が図られた。衛星は、地上からは見えにくいよう独自の誘電体ミラーフィルムでコーティングされている。
ロケットから分離された衛星は、まず電気推進システムで高度約630kmの指定された軌道まで上昇し、予定された軌道に自動かつ安全に投入される。その後、約2万7000km/h以上の速度で移動し、地球を約90分で1周するかたちで、予定軌道を周回する。今回のプロジェクトでは、27基の衛星を高度450kmに上空に配置し、衛星自身で指定の軌道投入を目指すほか、地球上の端末とのエンド・ツー・エンドの通信提供についても確認される。
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