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KDDI、AIデータセンターの検証環境を渋谷に開設

  • 田中 真悠

2025年2月26日 06:00

　KDDIは、KDDI Telehouse 渋谷データセンターを改修し、最先端のGPUサーバーを想定したAIデータセンター技術の検証環境を4月に開設する。

　シャープの堺工場跡地で2025年度中にAIデータセンターを本格稼働させることを見据えたもの。また、サーバー向けの製品を開発・製造するパートナー企業との共同検証にも使用される。

水冷対応サーバーの構成イメージ

　GPUは、空冷技術や水冷技術、大容量の電源設備を必要とする。今回開設される検証環境は、サーバー内に直接冷水を送り込む直接液冷方式（Direct Liquid Cooling、DLC）に対応したサーバーと、GPUを模擬した高発熱装置を組み合わせて構築される。

　また、最大電源容量300kVA、最大冷却能力300kWを備えるため、堺AIデータセンターに導入予定のGPU「NVIDIA GB200 NVL72」を想定した検証が可能。あわせて電源や温度などを計測する環境センサー、漏水センサーが設置される。

KDDI Telehouse 渋谷データセンターの外観

　この検証環境は、3月3日～6日にスペインで開催される「MWC Barcelona 2025」でも紹介される。