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KDDI、エリクソンやAT&Tなどが参画する「Aduna」へ出資――共通APIの実装などでグローバルでの5Gビジネスを推進

KDDI、エリクソンやAT&Tなどが参画する「Aduna」へ出資

 KDDIは7日、エリクソンとグローバルキャリアが参画する合弁会社Aduna(アドゥナ)への出資に合意した。キャリア間での共通API「ネットワークAPI」の実装を推進し、最新の通信技術を活用したビジネス開発を進める。

 グローバル展開を前提としたビジネスの開発にあたっては、5Gなど最新の通信技術の活用が期待されている一方、サービス開発者は各国キャリアのAPIごとに個別に対応する必要がある。

 KDDIでは、2023年2月にGSMAが立ち上げた共通API構築に向けた「GSMA Open Gateway」構想に参画し、共通APIの規定策定を進めてきた。

 今回の出資では、Adunaを通じて、グローバルキャリア間での共通APIの実装を推進し、パートナー企業における最新の通信技術を活用したビジネス開発への貢献が期待されている。ネットワークAPIは、ネットワーク機能への簡単なアクセスと利用、支払いに対応するもので、複数のグローバルキャリアが利用できるエコシステムとなり、より簡単かつ迅速に新しいアプリケーションを開発できるようになる。

 KDDIでは、グローバルキャリアと連携し、共通APIをグローバルで活用できる環境を構築することで、ハイパースケーラー(Google Cloud)やエリクソン傘下のVonageなどといった海外企業におけるAPI活用拡大を目指す。加えて、国内企業に対しては、パートナー企業の海外進出やWAKONXを通じたビジネス創出の支援などを進める。なお、同社では、3月3日~6日に開催される「MWC Barcelona 2025」で、共通APIを活用した新たな活用事例を展示する。