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「Google Pixel」シリーズで近日登場のアップデート、PixelのカメラをWebカメラにできる機能やレコーダー要約など

 グーグル(Google)は7日、同社のスマートフォン「Google Pixel」シリーズで今後利用できるようになる新機能を発表した。高性能AIモデル「Gemini」を活用した機能や、カメラ機能、修理モードなどが今後登場する。

 今回のアップデートは、今後順次展開される。

高性能AIモデル「Gemini」によるレコーダーの要約

 Pixel 8 Proでは、レコーダーアプリで要約機能が利用できるようになる。端末上で実行できるAIモデル「Gemini Nano」を活用するため、端末がネットワークに接続していなくても会話や講義などを要約できるという。

 要約機能は、日本を含むグローバルで展開されるが、対応言語は英語のみ利用できる。

動画撮影機能の強化

 Pixel 8 Proでは、新たに色や明るさの自動調整や手ぶれ補正などが強化された「動画ブースト」機能が利用できるようになる。

 「まるで実物を撮影したかのような動画を撮影できる」とうたっており、夜間など暗所での撮影時にノイズを低減した色鮮やかでクリアな動画を撮影できるとしている。

暗所環境での撮影機能が強化

 Pixel 8とPixel 8 Proでは、夜景モードのタイムラプス機能が強化され、安定した場所にスマートフォンを置いておけば、夜間の映像をかんたんにタイムラプス動画に収められる。

 また、Googleフォトのポートレートライト機能では、照明が十分ない環境で撮影した写真から、AIが極端な影を除去し、ポートレートをより明るく写真に残すことができる。

 このほか、撮影後にピントを修正できる「ボケ補正」機能がアップグレードされ、大きく動く被写体であっても、鮮明な写真を残せるとしている。

「Pixel Fold」でデュアルスクリーンプレビュー機能

 折りたたみスマートフォンの「Pixel Fold」では、デュアルスクリーンプレビュー機能で、被写体にも撮影される写真のプレビューが確認できる。撮影者が見る内側のスクリーンに加え、被写体側のカバーディスプレイにもプレビューが表示されるので、自分自身でポーズを調整するなど、撮影体験が向上する。

PixelのカメラをパソコンのWebカメラに

 Pixel 6以降とPixel Foldでは、USBケーブルでパソコンに接続すると、PixelのカメラをWebカメラとして利用できるようになる。

 UVC(USB Video Class)対応のパソコンであれば、オンライン会議などで高画質の映像で会議できる。

修理モードやPixel Watchの連携機能

 修理に出す際などに利用できる「修理モード」が搭載される。修理時やサービスセンターに端末を持ち込む際など、ユーザーの目から離れる場所に持ち込む際に、個人データが保護されるようになる。

 また、Pixel Watchでスマートフォンのロックを解除できる機能を搭載する。Pixel Watchだけで、スマートフォンでパスコードや指紋/顔認証せずにロックが解除できるようになる。

 このほか、Google Pixel Tabletでビデオ通話時の雑音低減機能や空間オーディオ機能の搭載、撮影した書類の汚れやしわを修正する機能、第1世代のPixel Watchでもおやすみモードと就寝時間モードの同期機能などが利用できるようになる。