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グーグルの対話型AI「Bard」がアップデート

 グーグル(Google)は19日、対話型生成AI「Bard」の最新モデルを公開した。これまで英語のみで提供されていた複数の機能がより多くの言語や国に拡大したほか、英語のみに対応した新機能も追加された。

機能のパワーアップ

 今回のアップデートでは、複数機能が日本語を含む 40 以上の言語および地域に拡大した。

 たとえば、質問をするときにGoogle レンズで画像をアップロードする機能だ。今後は日本語でも、文字と画像を組み合わせたメッセージを送ることができる。

 Bardから画像を含んだ回答をもらうことも可能になった。

 さらに、Bard の回答の長さや口調を 5 つのオプション(短くする、長くする、シンプル、カジュアル、または専門的な表現にする)を使って調整できるようになった。

Googleアプリとの連携も

 英語のみに対応した新機能では、Googleツールとの連携が強化された。

 「Bard Extensions」という拡張機能で、BardとGmail、Google ドキュメント、Google ドライブ、Google マップ、YouTubeなどを統合することができる。

 たとえば旅行を計画するとき、Bard に頼めば、Gmail から全員に都合の良い日付を選んだ上で、リアルタイムのフライトとホテルの情報を検索することができる。同じ会話内で、Google マップを使って空港までの道順を確認したり、旅行先でできることを YouTube 動画で視聴したりすることも可能だ。

 また就職活動をしているときに、Bard に「Google ドライブから 2023 年 6月というタイトルの履歴書を見つけて、それを短く要約して」と依頼して、新しいカバーレターの下書きを作成することもできる。

 そのほか、「Google で検索」機能が改善され、英語の回答をより簡単に再確認できるようになった。

 「G」アイコンをクリックすると、Bard が回答を読み上げ、それを裏付ける情報がウェブ上に存在するかどうかを確認する。検索で情報が見つかった語句は強調表示され、クリックして詳細を確認できる。