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「メルカリならキャリアの下取りよりiPhone高く売れます」、メルカリがスマホ出品をサポートする新たな取り組みスタート

 「iPhone 15」シリーズが発表され、買い替えを検討するという人も多い中、悩みのタネになるのが端末の「高価格化」。手元の端末を売却すると負担をおさえられるが、スマホの出品は初めてという人には端末内の個人情報や出品の方法など、ハードルが高い。

左=Belong 井上大輔氏。右=メルカリ 千葉久義氏

 フリマアプリの「メルカリ」を提供するメルカリは、スマートフォンの出品をより手軽にする取り組みを始めた。東京都新宿区の新宿マルイ 本館で、期間限定のキャンペーン「スマホ出品サポートプログラム」などを展開する。

東京都新宿区でサポート

 9月30日までの期間中、新宿マルイ 本館の「メルカリステーション」内でスタッフから対面サポートを受けながら、スマートフォンの出品に関する講座などが受けられる。

 スマートフォンの出品に特化した「メルカリ講座」を受けられる「かんたん&あんしんスマホ出品」講座のほか、スマートフォンの出品をサポートする「出品チェックリスト・価格診断チェックシート」「メルカリ教室冊子」と梱包資材が入った「はじメルスマホ出品キット」が限定100部で配布される。

左=出品キット。右=メルカリで人気のスマホの展示。下は実際の講座の様子

 さらに中古スマートフォンECの「にこスマ」などを運営するBelongとともに、出品のハードルを下げる取り組みとしてメルカリ上で「あんしんデータ消去」の提供を開始。メルカリでの出品時に、オプションを選択することで、Belongが端末内のデータを消去。スマートフォンを売却する際に不安視されがちな個人情報の漏洩を解消する。利用料金は1400円。

 あわせて「スマホかんたん買取」で、出品の手間の解消を図る。利用する場合、メルカリ上で申し込み、BelongのWebサイトで見積もりを取るなどして端末を送付。同社側でデータ消去などをしたのちに再販され、対価は現金で支払われる。

伸びる中古市場に

 新品のスマートフォンは販売が伸び悩む一方で、中古スマートフォン市場は徐々に拡大傾向にあるという。メルカリ Marketing Directorの千葉久義氏は、iPhone 13を例にメルカリであれば携帯各社の下取り価格よりも、平均で3万2000円ほども高く売れるとその優位性を強調。状態の悪いものでもジャンク品などのカテゴリーで売れるなどメルカリならではのメリットを説明した。

 一方で課題となるのが、出品することのハードルの高さだ。経験したことのない人にとっては、IMEIやバッテリーの状態の確認などは難易度が高い。こうした作業は、アプリのインターフェイスの改善で解決を図る。また、同時に問題となる個人情報の削除についてBelongと連携し、あんしんデータ消去で不安を払拭し、中古市場の活性化につなげる。

Belongは伊藤忠商事のグループ会社

 Belong 代表取締役社長 CEOの井上大輔氏は、使われずに自宅に眠っている端末の総額は6兆円にものぼるという推定があることについて触れ、その背景には個人情報の漏洩の不安や出品の手間があると説明。今回のサービスを提供する意義を示した。

還元キャンペーンも

 1000ポイントを上限として、出品手数料が最大30%還元されるキャンペーンとあんしんデータ消去がポイント還元で実質無料になるキャンペーンが9月15日~10月17日の期間で開催される。