【MWC Barcelona 2026】

モトローラ「razr fold」実機をチェック、W杯エディションも

 モトローラは、CESで発表していた「motorola razr fold」の実機をMWC Barcelona 2026で公開。スペックなどの詳細を公開した。新モデルとして、「motorola edge 70 fusion」を発表した。また、razr foldにも、「FIFA World Cup 26 Edition」が追加されることも明かされた。ここでは、その実機を写真とともに紹介していく。

詳細仕様が明かされたrazr fold
ミッドハイの新モデルとなるedge 70 fusion
CESで発表され、現在、一部市場で販売されているsignatureの実機も公開された

razr Fold

 これまで、フィーチャーフォン時代のrazrにインスパイアされた縦開きのフォルダブルスマホに注力してきたモトローラだが、razr Foldは同社初の横開きモデルになる。閉じたときのディスプレイは一般的なスマホに近い縦長の6.6インチ、開くと8.1インチの2Kディスプレイが現れる。

閉じたときの画面サイズは6.6インチ。一般的なスマホに近い比率だ
開くと、8.1インチの大画面が出現する

 厚さは開いたときで4.7㎜、閉じると9.9mmと10mmを下回っている。薄さで話題を集めたサムスン電子の「Galaxy Z Fold7」より、数値的にはやや厚みがある一方で、フレームの角にやや丸みを持たせることによって、数値以上に薄さを感じさせる仕上がりになっていた。

閉じたときの厚みは9.9mmだが、角が丸みを帯びているため、スペック以上に薄く感じた
開いときの厚みは4.7mm

 カラーはBlackend BlueとLily Whiteの2色。ラボレーションで実現したもの。ブラックの背面は、カーボンような模様が施されており、ガラスが多い一般的なフォルダブルスマホと差別化が図られている。側面のフレームには、ステンレススチールを採用しているという。

Blackend Blueの背面

 カメラは広角、超広角、望遠カメラに5000万画素センサーを採用。外側ディスプレイと内側ディスプレイには、自撮り用のカメラがそれぞれ搭載されている。メインの広角カメラは、ソニー製センサーの「LYTIA 828」で、サイズは1/1.28インチと大型。HDR技術を改善しており、より明暗差の大きなシチュエーションでの撮影が可能だ。

背面のカメラはすべて5000万画素で、メインカメラのセンサーにはLYTIA 828を採用する。最大6倍まで、劣化の少ないズームを利用でき、この写真のように半開きの状態でも撮影が可能だ

 カメラの画質は、評価機関のDxOMarkでも高く評価されており、モトローラによると、フォルダブルスマホでの得点はトップの164点を獲得したという。この数値は、フォルダブルという枠を取り払ったすべてのスマホでも、トップ10に入る。

 望遠カメラは広角からの倍率で3倍だが、ピクセルビニングを解除した切り出しで6倍までのズームに対応する。それ以上だとデジタルズームがかかるが、さらに20倍以降のズームには生成AIを使った補正がかかる仕掛けになっている。

最大100倍までのズームが可能。20倍以上は、生成AIでの補正がかかる
上記の状態で撮った写真は、自動で補正がされる。非常にくっきりとしているが、どことなく絵のような雰囲気もある
20倍未満のズームは、単純なデジタルズームになるため、より自然な形で撮影が可能

 仕組みとしては、グーグルが「Pixel 10 Pro」などに採用した「超解像ズームPro」に近く、撮影後に自動で元の写真から新たな画像が作り出される。この機能は、カメラの設定でオフにすることもできた。

スーパーズームプロは、オフにすることもできる

 8.1インチの大画面を生かし、マルチウィンドウ機能も強化されている。珍しいのが、縦長に表示したアプリを3つ並べられるというもの。3つ表示すると、1つは画面からはみ出してしまう形になるが、切り替えながら使うことを想定しているようだ。また、その上にポップアップでもう1つウィンドウを重ねることもできる。

ドラッグ&ドロップでアプリを分割表示に
縦長表示したアプリを3つ並べて、切り替えながら使うことも可能
アプリのポップアップ表示もできる

 また、半開きにした状態で机などの上に置くと、画面が分割されて下半分にキーボードやカメラの操作パネルが表示される。また、半開きの状態で本体を立てかけるテントモードも用意しており、時計やカレンダーなどの情報を外側のディスプレイに表示することが可能。折りたたみならではのホームファクターを生かした提案が多数盛り込まれていた。

画面下半分がキーボードになる
ラップトップモードへの切り替えは、アプリごとに選択可能
立てかけて時計やカレンダーとして使えるテントモードにも対応する

 さらに、razr Foldはスタイラスペンの「moto pen ultra」に対応する。「moto pen ultra」は充電式で、razr foldとはBluetoothで接続する。実際に、メモアプリで手書きを試してみたが、追従性が高く、細かい文字も容易に書くことができた。Galaxy Z Foldシリーズが、7でSペンの採用をやめてしまったこともあり、そのすき間を埋める1台になるかもしれない。

ペンに対応。8.1インチの画面を生かし、文字や絵を書くことができる

 側面には、モトローラの他のハイエンドモデルと同様の「AIキー」を備えており、「moto ai」を呼び出すことが可能。チップセットにはクアルコムの「Snapdragon 8 Gen 5」を採用しており、バッテリー容量も6000mAhと大容量だ。有線では最大80W、無線では最大50Wの急速充電にも対応する。

側面にはAIキーも

FIFA World Cup 26 Edition

 新たに発表されたFIFA World Cup 26 Editionは、背面にワールドカップのロゴをあしらった1台。壁紙や着信音などのデジタルコンテンツもワールドカップ仕様にカスタマイズされている。また、近くリリースされる「FIFA Heroes」というゲームアプリの公式パートナーになり、ゲームをrazr foldの大画面に合わせて最適化したという。

FIFA World Cup 26 Edition
壁紙などのデジタルコンテンツもワールドカップ仕様
ゲームとのコラボレーションも

edge 70 fusion

 初披露されたもう1台の端末が、edgeシリーズのedge 70 fusion。端末名に「fusion」がつくモデルは、スタンダードなモデルよりもややスペックが低く、エントリー向けに仕立て上げられている端末だ。

薄型のミッドハイモデルとなるedge 70 fusion

 こちらは、ディスプレイサイズが6.78インチでディスプレイの端がカーブしている。画面のリフレッシュレートも最大144Hzで、ピーク輝度は5200ニトに達するという。カメラは、メインカメラのセンサーがソニーの「LYTIA 710」で5000万画素。薄型でスタイリッシュな仕上げになっている。

 このほか、MWCでは1月のCESで発表された「motorola signature」も展示。モトローラのプレミアムモデルは、このsignatureを含め、razrとedgeの3モデル構成になる。また、MWCでは新たにモトローラのグローバルブランドカラーとして「moto Indigo」を策定。ネイビーのような色合いで、季節ごとの特別なカラーではなく、基本色として展開していくという。

signatureの実機も公開した