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新年の抱負「健康第一」をアシストするグーグル/Fitbitの機能を担当者が解説
2023年1月6日 19:09
グーグル(Google)によると、Google検索において毎年1月は「睡眠時間の確保」や「ストレスの軽減」といった健康やウェルネスに関連する検索が急増しているという。
グーグルのコンシューマー&メンタルヘルス クリニカルディレクターであるメーガン・ジョーンズ・ベル(Megan Jones Bell)博士は、新年の抱負に健康やウェルネスに関する目標を立てる場合、SMARTゴールを設定することを進めている。この目標を設定するために、グーグルの「Pixel Watch」や「Fitbit」、「Google Nest」などが役立つとし、ベル氏は「Googleキーワード」で目標を達成するための機能を3つ解説している。
SMARTゴールとは
SMARTゴールは、「Specific」、「Measurable」、「Achievable」、「Relevant and Time-bound」の頭文字から採られており、具体的で測定可能かつ達成可能、関連性があり、時間を区切った目標のことを指す。
たとえば、「毎日散歩する」や「毎晩同じ時間に寝る」、「週に3回瞑想する」など、すでに習慣となっているものを維持/発展させる「達成可能な」目標を定めてみる(SMARTのA)。
そして、目標達成のために進捗を測る(SMARTのM)ことで、自身の変化を継続的に見ることができる可能性が高くなると言う。ウェアラブルデバイスで、活動量や睡眠を記録することで、健康に影響を与える要因を理解するのに役立てられ、追跡することで障壁や課題を認識し、ポジティブな変化を維持するための方法をより追求できるとベル氏は説明する。
睡眠習慣を把握する
スマートウォッチ「Fitbit Sense 2」や「Versa4」、「Charge 5」、「Luxe」、「Inspire 3」のほか「Pixel Watch」でも利用できる「Fitbitプレミアム」の睡眠プロフィール機能では、睡眠時間の一貫性や安定性、深い眠りの時間、まどろみの全体の長さなど10種類の睡眠指標を測定し追跡する。前月に14日間以上デバイスを装着し睡眠をとると、毎月1日には睡眠パターンをさらに掘り下げた睡眠分析を確認できるという。これにより、ユーザーは自身の睡眠習慣を理解し、睡眠時間や質を向上させる方法を発見できるとしている。
睡眠分析の活用例
たとえば、グーグルのPixel シニアプロダクトマーケティングマネージャーであるSebastian Rodriguez(セバスチャン・ロドリゲス)氏は、Pixel Watchを装着して睡眠を分析すると、深い眼球運動(REM)睡眠レベルが長いと最も休息を感じられることを確認し、レム睡眠の時間を長くする改善を始めた。1日の後半にカフェインを摂取することをやめ、睡眠前に水を飲むことを避けたという。また、SNSの確認やテレビの視聴に代わり、読書をするようにした結果、よりよく眠れたことを実感できたという。
装着感が苦手なユーザーは「Nest Hub(第2世代)」を
デバイスを身につけて寝るのが苦手なユーザーには、「Nest Hub(第2世代)」をベル氏は勧めている。
レーダーを使ってユーザーの動きや呼吸、いびき、咳のほか、まわりの光や温度などの環境要因も検出し、「睡眠を妨げているもの」を見つけ出し、睡眠改善の手がかりを見つけ出すことができるという。
たとえば、光が原因であれば光を遮断する厚手のシェードを用意したり、いびきが大きければ要因を探るべく医師の診断をうけることにつながる。
ストレスを軽減させる
ストレスを感じると、人の体内では「コルチゾール」というホルモンが分泌される。この「コルチゾール」が、心拍数や呼吸数、血圧を上昇させ、筋肉が緊張したり汗をかいたり身体的な変化が起こるという。その場でストレスの要因が特定できない場合でも、身体のストレス反応パターンを把握すれば、ストレスの多い場面でうまく対応したり予防したりできる。
「Fitbit Sense 2」では、独自のアルゴリズムとセンサーで、心拍数や心拍変動、皮膚温度、電気皮膚活動の組み合わせを継続的に追跡し、身体的ストレス反応が生じている場面を検知しフラグを立てるほか、毎日のストレスマネジメントスコアをアプリで確認できる。
また、長期間ストレス状況を追跡することで、ストレス軽減のために事前に準備できるパターンを知ることもできる。たとえば、毎週設定されている特定の会議の前後にストレスが溜まっているようであれば、事前に瞑想をしたり散歩をしたりしてストレスの軽減を図ることができる。
身体が求める休息タイミングをチェック
「Fitbitプレミアム」では、よりアクティブに、より深く眠り、よりストレスを軽減するための高度な「縦断分析機能」が用意されているほか、身体がワークアウトの準備ができている時や逆に回復が必要な時に役立つ「デイリーレディネススコア」機能も提供されている。「もし今年の目標に『もっと身体を動かす』があるなら、休息も必要。回復期は、筋肉を回復させるために重要で、十分な休息をとらないと、疲労や怪我、精神的ストレスにつながる」とベル氏はコメントしている。
「デイリーレディネススコア」機能では、必要な時に休息を促すことができる。1~100の範囲で最近の活動量や睡眠、心拍変化レベルをユーザーごとに定めた基準値と比較し、スコアが高ければよりハイレベルなワークアウトを行う準備ができており、低い場合は身体が疲れている可能性があることを示す。休息と回復を優先した方が良い場合、ガイド付き瞑想やストレッチ、ヨガといったおすすめが表示される。