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「Visaタッチ/QRで南海電車に乗れる」サービスが継続へ、ほかのカードブランドへの拡大も

 南海電気鉄道(南海電鉄)と泉北高速鉄道、南海りんかんバス、南海フェリー、三井住友カード、QUADRAC、ビザ・ワールドワイド・ジャパンは、実施してきた「Visaのタッチ決済による交通利用」と「QRコードを用いたデジタルきっぷの発売」の実証実験について、12月11日に終了し、12日以降もサービスを継続することを発表した。

 今後、2025年大阪・関西万博に向けてエリアを順次拡大するなど、インバウンド旅客の受け入れ体制強化を目指す。

 Visaタッチのサービスは、Apple PayやGoogle Payに登録している、Visaタッチが利用できるクレジットカードやデビットカードなどでも利用できる。

鉄道では、利用可能駅を全駅に拡大

 2023年度に、順次利用可能駅を拡大し、南海電鉄全駅で利用できるようになる。

 また、泉北高速線では、22年12月に日本初の「Visaタッチ/QRコード/交通系IC」に対応した自動改札機を導入する。

バスでは、一日フリー乗車券と同様の機能を導入

 高野山地区などでバスを運行する南海りんかんバスでは、Visaのタッチ決済による収受額に上限を設けることで、1日フリー乗車券(紙媒体)と同じ金額までしか引き落とされない機能を導入する。

 これにより、これまで窓口で購入が必要だった手間が省けるとしている。

フェリーもVisaタッチで

 既存の取り組みとしては、和歌山と徳島を結ぶ南海フェリーで、Visaタッチで乗船できるしくみが導入されている。

 また、南海電鉄の鉄道とフェリーの乗車券/乗船券が一体となった「好きっぷ」各種について、Visaタッチの利用で自動的に「好きっぷ」の割引運賃を適用する「スマート好きっぷ」を提供している。

そのほかのブランドへも展開

 2022年12月現在、Visaブランドのカードのみ利用できるが、今後そのほかの国際カードブランドにも対応していくという。