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グーグル、Androidで「パスキー」に対応、11月後半~

 グーグル(Google)は12日、Androidと「Chrome」において、開発者向けの「パスキー(Passkeys)」のサポートを開始した。一般ユーザー向けの提供について、Android 9以降を使用するユーザーに対し、11月後半に提供を開始するとしている。

 グーグルによれば、「パスキー」は「Google パスワード マネージャー」と連携し、ユーザーのサインインをさらに簡素化する、とアピールされている。ユーザーは、パスワードの代わりに、パスコードや指紋・顔認証など、携帯電話のロック解除に用いる方法により、Webサイトやアプリなどへサインインできる。

 開発者は、「Google Play Services」のベータ版に登録したり、「Chrome Canary」を使ったりすることにより、「パスキー」に関する環境の構築を試せる。

 エンドユーザーが「パスキー」を作成する場合の手順は、「パスキーのアカウント情報を確認する」→「指示に従い、指紋や顔、スクリーンロック解除の方法で(パスキーを)作成する」というシンプルなもの。サインインする際も、同じような2ステップで「パスキー」を利用できる。

 「パスキー」は業界標準に基づくもので、Windows、macOS、iOS、ChromeOSなど、異なるプラットフォームやブラウザ間で動作する。Androidの開発者向けブログでは、Android端末の「パスキー」を用いて、ユーザーの近くにあるパソコンからWebサイトにサインインする例が示されている。