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グーグル、パソコン版Chromeで「パスワードマネージャー」ショートカットや生体認証対応に

 グーグル(Google)は、Webブラウザ「Google Chrome」のデスクトップ(パソコン)版で、パスワードマネージャーのショートカットや指紋/顔などの生体認証機能を追加する。このほか、パスワードマネージャーに関するメモ機能やほかのパスワードマネージャーからのインポート機能などが利用できるようになった。

パスワードマネージャー、パソコン向けの新機能

パスワードマネージャー

 デスクトップ版Chromeブラウザでは、専用のパスワードマネージャー ホームページが用意されており、アカウントに保存されているすべてのオンライン認証情報の確認や編集ができる。

 アクセスには、これまで保存パスワードの自動入力メッセージや設定からアクセスできたが、パスワードマネージャーのショートカットをパソコンのデスクトップなどに作成できるようになった。

 また、スマートフォンなどで認証情報を自動入力する際にサポートしていた「生体認証」機能が、近日中にデスクトップ版でも利用できるようになる。

 生体認証機能を利用すると、Chromeが認証情報を自動入力する前に、指紋認証や顔認証など、パソコンのOSがサポートしている認証方法でセキュリティを強化できる。

デスクトップ版で生体認証対応へ

アカウント情報にメモの追加やインポート機能

 Chromeのパスワードマネージャーに保存されているアカウント情報に「メモを追加できる機能」が追加された。たとえば、1つのWebサイトに複数のアカウントがある場合にメモをつけたり、アカウント名とパスワードに加えて特定の認証要素があればメモしたりできる。

アカウント情報にメモ機能

 インポート機能では、ほかのパスワードマネージャーでエクスポートしたアカウント情報を、Chromeのパスワードマネージャーにインポートできるようになった。CSVファイルでエクスポートしたパスワード情報を直接インポートできる。

インポート機能

iOS版アプリでパスワードマネージャーが使いやすく

 このほか、iOS版Chromeアプリで、パスワードマネージャーのユーザーインターフェイス(UI)が変更され、パスワード自動入力がわかりやすく大きいプロンプトが表示されたり、同じサイトの複数アカウントについて簡単にグループ化されるようになる。

 また、再利用されたり流出したりした可能性がある「脆弱なパスワード」に関する情報の表示機能も、今後数カ月以内に搭載される。

「脆弱なパスワード」に関する情報の表示機能