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「メタバースが主流になるのは10年後」、ガートナーの“ハイプ・サイクル”2022年版

 米ガートナー(Gartner)は、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」を発表した。メタバースやNFT(非代替性トークン)など25の先進技術について、その成熟度などが視覚的にまとめられている。

 ガートナーが提唱する「ハイプ・サイクル」は、新たなテクノロジーの成熟度や、社会における採用状況などを視覚的に説明するもの。新技術が誇大広告的なもの(hype)か、あるいは実用的なものかを図示するものとなっている。

 今回発表されたハイプ・サイクルでは、25の先進技術が「イマーシブ・エクスペリエンスの進化と拡大」「人工知能(AI)自動化の加速」「テクノロジストによるデリバリの最適化」という3つのテーマに分類されている。

 ガートナーによれば、“没入感のある体験”を意味するイマーシブ・エクスペリエンス(immersive experience)には、メタバースやNFT(非代替性トークン)、スーパーアプリやデジタル・ヒューマンなどが含まれる。

 たとえばメタバースの場合、今回のハイプ・サイクル上では「黎明期」に位置づけられ、それが主流となるまでには10年以上を要するとされている。

 ガートナーは、「先進的な技術の組み合わせによって、これからのデジタル体験はさらなる没入型の体験へと進化し、人々はより新しい体験をするようになる。個人はアイデンティティやデータをコントロールし、デジタル通貨と統合可能なバーチャルなエコシステムを体験できるようになる」と予測している。