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「5Gは過度な期待のピーク」、ガートナーが2020年の“ハイプ・サイクル”で

 ガートナー ジャパンは10日、「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2020年」を発表した。

 ハイプ・サイクルは、新たな技術やサービス、概念などがどの程度知られているか、あるいは成熟しているかなどを示した図。

日本における2020年のハイプ・サイクル

 「黎明期」から始まり、徐々に期待が高まっていくとピークを迎え、その後「幻滅期」を迎えて沈んで行くが、やがて啓発期、そして安定期に続く……といった流れだ。

 日本における2020年のハイプ・サイクルでは、「5G」が過度な期待のピーク期にあると分析。新型コロナウイルス感染症の影響で、リモートワークなどで5Gへの期待が高まっていると指摘。その一方で、同じく新型コロナウイルス感染症の影響で開発や検証が遅れている面もある。

 ハイプ・サイクル通りであれば、今後、幻滅期になる「5G」だが、レポートでは「単なる通信サービスではなく、自動車や工場、店舗、家電などを視野に入れて開発されているため、IoTやAIを加速させ、デジタル化を大きく促進する可能性も秘めている」と分析している。