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楽天モバイルが「カバー率96%」を前倒しで達成した理由は? 新CTOのインタビュー前編が公開

 楽天モバイルは、同社の公式ブログにおいて、同社のCTO(Chief Technology Officer)と楽天グループの常務執行役員を務めるシャラッド・スリオアストーア(Sharad Sriwastawa)氏のインタビューを紹介している。

シャラッド・スリオアストーア氏

 スリオアストーア氏は、2022年3月から、新たなCTOとして楽天モバイルの技術部門を統括している。

 楽天モバイルに入社する以前の同氏は、長年にわたって米国や中東、アジアなどでモバイル通信関連の業務に従事してきたという。そのなかで同社の現CEOであるタレック・アミン氏に出会い、2018年に来日。同年9月から、楽天モバイルで無線アクセスネットワークの構築を指揮した経歴を持つ。

 楽天モバイルは、当初2026年までに「4G人口カバー率96%」の目標を掲げていたが、この目標は予定よりも早く、2022年2月に達成された。

 約4年前倒しで目標を達成した理由について、スリオアストーア氏は「Open RANの採用」と「楽天グループの総力」の2つを挙げた。

 基地局設備を最小限で抑えられる「Open RAN」の採用により、エンジニアを現場に派遣することなく、基地局の設置を2〜3時間で完了できるという。

 また、「楽天のグループ会社が日本各地のパートナー企業と築いた関係性は、基地局の建設を容易にしてくれた」とスリオアストーア氏はコメントした。

 そのほか、インタビューでは今後の展望なども語られている。今回のインタビューは前編とされており、後編も追って紹介される予定。