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OPPO、折りたたみスマホ「Find N6」の最新技術を公開 折り目の深さを82%削減

 OPPOは、折りたたみスマートフォン「Find N6」に搭載される最新のヒンジおよびディスプレイ技術の詳細を公開した。

 同製品では業界初とする「ゼロフィール・クリース(Zero-Feel Crease)」を採用し、折りたたみデバイス特有の課題である画面の折り目を視覚的にほぼ解消したとしている。第2世代のチタン製ヒンジに独自の3D印刷技術を組み合わせることで、従来の限界を超える平坦性を実現した。

3D Liquid Printingによる高精度ヒンジ

 画面の平坦性を左右する内部のサポート構造を極限までフラットにするため、Find N6には「第2世代チタン・フレキシオン・ヒンジ(Titanium Flexion Hinge)」が採用された。製造工程には、業界初とする「3Dリキッド・プリンティング(3D Liquid Printing)」を導入している。

 この手法は、レーザースキャンで作成した高精度なデジタルモデルを基に、5ピコリットルという極小サイズの光硬化性樹脂の液滴を噴射し、表面のわずかな凹凸を埋めるもの。UV光による硬化を20回以上繰り返すことで、ヒンジ部品の高さのバラつきを従来の0.2mmから0.05mmへと、約75%削減することに成功した。

 これにより、ディスプレイ下にあるサポート構造の継ぎ目が視覚的に判別できないレベルまで平滑化された。また、水滴型ヒンジの設計を11%拡張することで折りたたみ半径を広げ、パネルにかかる機械的ストレスの軽減にもつなげている。

復元力を高めた独自のガラス素材を採用

 初期状態の平坦さを維持する技術として、新開発の「オートスムージング・フレックス・ガラス(Auto-Smoothing Flex Glass)」が導入された。従来の超薄型ガラス(UTG)と比べて厚みを50%増やしながら、形状の復元性能を約100%向上させ、変形に対する抵抗力も338%高めている。

 このガラス素材は構造的なバネとして機能するよう設計されており、端末を開いた際、優れた弾力性によって接着層のわずかなズレを押し戻す。これにより、長期間の使用で折り目が深くなる現象を抑制するという。

 独TÜV Rheinlandのテストによれば、従来モデルと比較して長期的な折り目の深さを最大82%削減できるとしている。

100万回の折りたたみに耐える耐久性と防水性能

 耐久面では「アーマー・シールド(Armour Shield)」と呼ばれる保護フレームワークを採用した。ヒンジの筐体や翼板には3D印刷によるグレード5のチタン合金を使用し、内部の主要構造には2200MPaの超高張力鋼、フレームには7000シリーズの航空宇宙グレードアルミニウムをそれぞれ配置している。

 TÜV Rheinlandによる認証では、60万回の折りたたみ後も画面の平坦性が維持され、さらに100万回の折りたたみ動作試験をクリアしたとしている。

 防水・防塵性能では、IP56、IP58、IP59のトリプル認証を取得。日常的な水しぶきや浸水への耐性に加え、高温・高圧のジェット噴流に対しても保護性能を備えるという。

 さらに、外部ディスプレイには落下耐性を20%向上させたナノクリスタルガラスを採用。背面カバーには航空機グレードのファイバー素材を用い、従来のガラスより43%薄くしながら、衝撃試験や落下試験の両方で高い耐久性を実現したとしている。

 「Find N6」は、折りたたみスマートフォンの普及を妨げてきた「画面の折り目」と「耐久性への不安」という2つの課題に対し、高度な製造技術と新素材でアプローチしている。「Find N6」は3月17日にグローバル向けに発表予定。