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3キャリアメール持ち運びサービスをチェック――ドコモ/au/ソフトバンク/ワイモバイルがサービス開始

 総務省の会合で議論が進められていた、いわゆる「キャリアメールの持ち運び」制度。いよいよ12月にNTTドコモとKDDI(au)、ソフトバンク(ソフトバンク/ワイモバイル)から「メールアドレス持ち運びサービス」が始まることになった。

 このサービスは、契約終了後、一定期間以内に申し込むことで、そのアドレスでのメール送受信が継続して利用できるもの。MNPによる乗り換え時、これまでは電話番号のみ引き継ぐことができたが、同サービスの利用でメールアドレスも同じものが利用できるようになった。ただし、月330円程度(キャリアによって異なる)の利用料金が必要となる。

 本記事では、3社の「メールアドレス持ち運びサービス」をまとめる。

3社概要

  • ドコモ
    • 名称:ドコモメール持ち運び
    • 利用料金:330円/月
    • 対象:12月16日以降にドコモを解約したユーザー(ahamoユーザーは除く)
    • 料金の支払い方法:ahamoと合算・クレジットカード
    • 注意事項など:ahamoユーザーは切り替えと同時に申し込みが必要
  • KDDI
    • 名称:auメール持ち運び
    • 利用料金:330円/月、1アドレスあたり
    • 対象:12月2日以降にauを解約したユーザー
    • 料金の支払い方法:au契約時の請求先(~22年5月)、auかんたん決済(22年6月~)
    • 注意事項など:「UQ mobile」やビジネスメールアドレスは対象外
  • ソフトバンク
    • 名称:メールアドレス持ち運び
    • 利用料金:3300円/年間(330円/月も22年夏以降提供)
    • 対象:ソフトバンク・ワイモバイルユーザー
    • 料金の支払い方法:クレジットカード
    • 注意事項など:22年夏までメールアドレスの変更不可

ドコモ

 「ドコモメール持ち運び」は、NTTドコモの回線を使っていたユーザーが、解約したり、他社へ乗り換えたりした場合でも、ドコモのメールアドレスをその後も利用できるサービス。利用料金は月額330円、初回は31日間無料で利用できる。

 ahamoに乗り換えるユーザーでも利用できるが、その場合はahamoへ変更する際に合わせて申し込む必要がある。切り替え後は「ドコモメール持ち運び」サービスを利用できない。

 ahamo以外の他社へ乗り換えたユーザーや解約したユーザーの場合、ドコモ回線解約日から31日以内に申し込むと利用できる。その際、回線契約にもとづいたdアカウントを利用しての申し込みとなる。また、ahamoユーザー以外は、「災害伝言板メール」や「イマドコメッセージR」、「タイマーメール」など利用できないサービスがある。

KDDI(au)

 「auメール持ち運び」は、auユーザーが他社やpovo、UQ mobileへ乗り換えたり解約したりしても、これまでのauのメールアドレスを利用できるサービス。利用料金は、月額330円。

 対象のメールアドレスは「@au.com」と「@ezweb.ne.jp」で、auを解約後31日以内に申し込むことで利用できる。申し込みには、au回線契約にもとづいて発行された「au ID」が必要。ひとつのau IDで申し込めるアドレスの上限は10個まで。

 メールボックスの容量は、400MB(5000件)。

 すでにUQ mobileやpovoを契約しているユーザーや、一時休止状態からauを解約した場合は申し込めない。

 なお、メールアドレス変更機能やWebメールなど利用できないサービスがある。

ソフトバンク(ソフトバンク/ワイモバイル)

 「メールアドレス持ち運び」は、「ソフトバンク」と「ワイモバイル」のメールアドレスを他社に乗り換えたり解約したりしても、利用できるサービス。

 対象のメールサービスは、ソフトバンクの「S!メール(MMS)」と「Eメール(i)」、ワイモバイルの「MMS」と「Y!mobile メール」。

対象のメールアドレス

  • S!メール(MMS)
    • @softbank.ne.jp
    • @●.vodafone.ne.jp
    • @jp-●.ne.jp
    • @disney.ne.jp
    • @y-mobile.ne.jp
    • @willcom.com
    • @pdx.ne.jp
    • @●●.pdx.ne.jp
  • Eメール(i)
    • @i.softbank.jp
  • MMS
    • @ymobile.ne.jp
    • @emobile-s.ne.jp
    • @wcm.ne.jp
    • @willcom.com
    • @pdx.ne.jp
    • @●●.pdx.ne.jp
    • @y-mobile.ne.jp
  • Y!mobileメール
    • @yahoo.ne.jp

 メールボックスの容量は、「Y!mobileメール」は無制限、それ以外は200MB(最大5000件)。

 回線解約後31日以内にMy SoftBankから申し込むと利用できる。ただし、31日以内であってもソフトバンクが提供する通信サービスを契約し終了した場合は、申し込めない。

IMAP対応のメールアプリ/ソフトが必要

 各社のサービスを利用するにあたり、IMAP対応のメールアプリ/ソフトのダウンロード、インストールと設定が必要になる。

 キャリアのメールアプリ(ドコモメールアプリやauメールアプリなど)は、一部利用できない場合がある。また、端末によってはIMAP対応のメールアプリのダウンロードができないものもある。

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