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ドコモ、Skydio社ドローン向けの新たなサービスメニューとソフトウェアを取扱開始

多様化する法人のニーズに対応

 NTTドコモは、米Skydio, Incの自律飛行型ドローン「Skydio 2」向けの新たなサービスメニューと、機能拡張ソフトウェアの取り扱いを開始した。

 Skydio 2は、2020年11月にドコモが法人向けの提供を開始したドローン。AIによる自律飛行技術や、障害物回避技術を搭載している。

ドローンの導入を後押しする3つのサービスメニュー

 サービスメニューの1つ目は、法人が指定した施設や設備において、Skydio 2の有用性を検証できる「技術検証」。インフラ点検や屋内巡回などの実績を持つパイロットが、要望に応じた飛行を実施するという。価格は75万円~(税別)。

 2つ目の「運用検証」では、法人にSkydio 2を2カ月間貸し出し、業務での運用が可能かどうかを検証する。ドローンプラットフォーム「docomo sky」も提供され、具体的な業務フローを確認できる。また、Skydio 2に関する講習もメニューに含まれる。価格は個別見積もり。

 最後の「1年レンタル」メニューは、法人にSkydio 2を1年間貸し出すというもので、価格は個別見積もりとなる。

ドローンの機能拡張ソフトウェアの取り扱いも

 ドコモは、Skydioが提供するドローンの機能拡張ソフトウェア「Skydio Autonomy Enterprise Foundation(AEF)」も取り扱う。

 同ソフトウェアが搭載する機能「Close Proximity Obstacle Avoidance」は、ドローンによる障害物の検知範囲設定を可能にする。従来の半径90cmの設定に加え、検知範囲を半径約45cmにも設定できるという。これにより、飛行が難しいとされる狭い場所でも、安全を確保した飛行が可能になる。

狭い場所での飛行イメージ

 「Vertical View」と呼ばれる機能を使うと、カメラの画角調整が上向き90度まで可能になる。ドローンの上部を撮影する際、機体を方向転換させずに撮影できる。

カメラの画角調整イメージ

 そのほか、周囲の広範囲な状況把握を可能にする「Superzoom」や、機体の軌道や速度などを設定できる「Point-of-Interest Orbit」などの機能を備えている。

6月のイベントで今後の展望を紹介へ

 ドコモは、ドローン事業を手がけるA.L.I. Technologiesや、「アマナドローンスクール」を運営するGEOソリューションズと連携しており、今後もパートナー企業の拡大を図っていく。

 また、今後のドローンビジネスの展望などについて、6月14日~6月16日の期間に開催されるイベント「ジャパンドローン 2021」で紹介するとしている。