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ドコモとSkydio、自律飛行型ドローン「Skydio 2」を提供開始

屋内や狭所での点検作業を安全かつ効率よく

 NTTドコモとSkydio, Incは、Skydioの自律飛行型ドローン「Skydio 2」を国内で提供開始した。また、「Skydio X2」、「Skydio Dock」も、国内で順次提供する。

Skydio 2
Skydio X2
Skydio Dock

 「Skydio 2」は、AIによる自律飛行技術や、障害物回避技術を搭載する自律飛行型ロボット。パイロットの操作技術習得が容易になり、これまで飛行が難しかった場所でも安全に飛行させられる。

 また、今後提供する「Skydio X2」は、赤外線カメラによる高度な飛行性能、「Skydio Dock」は、ドローンを活用した点検警備作業などのオペレーションを自動化、省人化できる技術を搭載している。

 ドコモとSkydioは、2020年1月から産業分野での点検や警備作業にドローンが活用できないか協業検討を行ってきた。協業検討では、基地局鉄塔や道路下の構造物、家屋の屋根の点検作業などで、「Skydio 2」の障害物回避技術が機能し、安全に飛行できていることを確認できたという。

 たとえば、道路高架下の構造物点検では、GPS信号を受信できないため、「Skydio 2」の障害物回避技術や開発中の飛行経路導出技術を活用し、これまで死角だった場所の写真撮影など、点検作業が容易かつ安全に行えるという。

 飛行経路導出技術は、飛行経路を3次元空間に自由に設定できる。構造物の点検はもちろん、場所が狭い倉庫内や複雑な構造の建物内の点検に活用できる。

高所構造物での飛行検証(基地局鉄塔点検)
Skydio 2での鉄塔点検
撮影画像の確認画面
非GPS環境下での飛行検証(道路高架下の構造物点検)
Skydio 2による構造物点検
非GPS環境下での飛行経路の導出
撮影画像の確認画面
狭所での飛行検証(倉庫内点検)
Skydio 2による狭所の自律飛行
撮影画像の確認画面
屋内での自律飛行・撮影(建物内巡視)
Skydio 2による屋内の自律飛行
ドローン飛行中に確認可能な飛行経路
Skydio 2の自律飛行の巡回イメージ

 このほか、人物追尾機能や開発中の「Skydio 3D Scan」による屋根点検の検証を実施した。

追尾機能の検証(走行中の人物の自律飛行での追尾)
マピンピ選手を追尾している様子
Skydio 2で撮影したマピンピ選手
ゴールポールを自律的に避けて追尾・撮影
Skydio 3D Scanの検証(家屋の屋根点検)
Skydio2による屋根点検
撮影画像の確認画面
Skydio 3D Scanで作成された二次元合成画像

 今回、Skydioとドコモのドローンプラットフォーム「docomo sky」と連携。安全なドローン飛行とともに、撮影データ管理の効率化や、AIによるデータ解析の高度化など、ドローンを活用した業務全体の高度化と効率化を実現できる。

Skydio社のドローンとdocomo skyの連携イメージ
期待される活用領域例

 ドコモでは、検証実績をもとに構造物やインフラ設備などの点検作業に加え、屋内の設備巡回などにも活用できるとし、幅広いシーンでのドローン活用へ取り組むとしている。

【お詫びと訂正】
記事初出時、「自律」の漢字が「自立」となっておりました。
お詫びして訂正いたします