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第四境界「050-5893-5336展(ひとのでんわ展)」始まる、電話の歴史や“誰か”の通話音声を展示 8月16日まで
2026年7月16日 21:05
第四境界とぴあは、日常侵蝕型イベント「050-5893-5336展」(ひとのでんわ展)を、東京都中央区の「東京建物 ぴあ カンファレンス TO YAESU HALL」で開催する。期間は7月17日~8月16日。
表向きは電話の歴史の歩みをたどる展示として発表されているものの、実際の体験内容は展示された通話音声を聞き、電話の向こうの世界を救うというもの。物語が来場者の日常を侵蝕し、現実と仮想が曖昧になる体験を楽しめるイロージョンタイプのイベントとなっている。
電話の歴史展示から時空を超えた謎解きへ
最初の展示室では、電話の誕生から現代まで、電話の歴史を実機とともに紹介。この展示室では実際に触れることはできないものの、明治33年ごろの磁石式公衆電話機からスマートフォンや最新のビジネスフォンまで18台を展示している。この先の物語の土台となる「電話」を体感できる内容となっている。
次の部屋に向かうと、時空を超える力を持つ「案内人」が登場。来場者は、崩壊した2つの世界についての調査を依頼される。「ルート:BLACK」はある日突然、人類が廃人と化してしまった世界で、「ルート:RED」はテロ事件をきっかけに、殺人が日常と化してしまった世界。来場者は、どちらかのルートを選んで物語を体験する。
なお、片方のルートには暴力的な表現や若干のホラー要素がある。ここでルートを選択する前にスタッフから案内されるため、苦手な人はもう片方のルートを選べる。
選んだルートの部屋に行くと、案内人が用意した電話が展示されている。電話には、さまざまな“通話の記憶”が残されており、入場時に渡される「時空のテレホンカード」をかざすと、展示されている電話から記憶を聞ける。来場者は、さまざまな時代や人物の会話をつなぎ合わせて、事件の真相を推理し、最後には電話をかけて、来場者自身の言葉で未来を変える必要がある。
なお「時空のテレホンカード」は、最初にスマートフォンにかざして連携する必要がある。連携したテレホンカードを使って、電話の音声を聞くと、専用Webサイトから内容を振り返れる。
また、「時空のテレホンカード」には、ポイントが設定されており、このポイントを消費して、電話の音声を聞く仕組み。基本的に1枚のカードで最後まで物語を体験できるが、同じ音声を複数回聞きたい場合や、すべての音声をコンプリートしたい人向けにカード単体の販売も行われている。
そして、世界の崩壊を阻止した先の部屋では、自身の選択によって変化した世界のその後を聞けるようになっている。
藤澤総監督「世代間のギャップが物語と非常に相性が良かった」
16日に行われた取材会には、第四境界総監督の藤澤仁氏が登壇した。
第四境界は「人の財布」や「人の給与明細」、「人のゲームカセット」といった、誰かの持ち物をモチーフにした作品「人のシリーズ」を手掛けてきた。4月には小規模ながら「人のワンルーム」を実施したが、大きなイベントとして実施する第1弾が「050-5893-5336展」(ひとのでんわ展)となる。
藤澤氏によると、通常の展示会とは異なり、単に電話機を見るだけでなく、その電話がたどった歴史や通話の記憶、人々の営みそのものを展示する「回遊型」の体験になっている点が見どころだという。
今回、「電話」をテーマに選んだ理由について問われた藤澤氏は「『人のシリーズ』では、“人と人をつなぐもの”を通して物語を表現することがよくある」と語った。
さまざまな時代の電話機が並ぶ会場では、昭和世代には懐かしい黒電話も、スマートフォンが当たり前の若い世代にとっては「こんなに重いもので喋っていたのか」という新鮮な発見に変わる。こうした世代間のギャップや発見が、今回紡ぎたい物語と非常に相性が良かったという。
また、会場の内装や雰囲気作りについては、展示会である以上「まずはちゃんと電話を見ていただく」スペースを確保した上で、その先には「何が起こるか分からない」という展開が待っている全体構造をイメージしたという。
関係者向けプレビューの様子を見た藤澤氏は、1つの電話機に来場者が並んでいた様子を見て「電車が止まって公衆電話に何百人も並んでいた昔の光景を思い出すようでエキサイティングだった」と笑顔を見せ、体験者からも「内容が新鮮なだけでなく、物語にちゃんと入り込めた」と好評を得ていることを明かした。
藤澤氏は総監督としてクオリティチェックなどを担当しているが、今回は新人の滝沢桃氏が監督を務め、「本当にいい仕事をしてくれた」と次世代のクリエイターの活躍を称えた。
「050-5893-5336展」は8月16日まで開催。チケット価格は、平日を基本としたA日程と休日を基本としたB日程に分かれており、「通常入場券」はA日程が3400円、B日程が3900円。「特典グッズ引換券付きチケット」はA日程が7800円、B日程が8300円。そのほか、クリア後の画面から購入できる「リピートチケット(2500円)」や、「子ども・学生割引入場券(2500円)」なども用意されている。
























