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AIスマートグラス「INMO GO3」が日本上陸、「前を向いてAIにアクセスできる」実用的な機能を搭載
「INMO GO3」記者発表会
2026年7月16日 20:51
イノモ日本は、AIスマートグラス「INMO GO3」(イノモ ゴースリー)を7月30日に発売する。価格は9万9800円。
AIと直結するスマートグラスのように利用でき、スマートフォンアプリで操作しなくても、グラスにあるボタンやタッチセンサーを操作するだけで対話翻訳や文字起こしなどさまざまな機能が利用できる。また、着脱式のバッテリーも用意されており、移動中でも充電しながら利用できる。
実用的なかけ心地
イノモ日本セールスマネージャーの長野元親氏は、「INMO GO3」について「翻訳や技術の誇示だけを目的としたデバイスではない」とコメントし、実用的な機能を備えたデバイスであるとアピールする。
デザイン面では、テンプルの厚さを8mmに抑えることで、ビジネスシーンでも違和感なく使用できるようになっている。重さは58gと軽量で、テンプルは外側に15°広がる設計で、ARグラスにありがちな「かけるときに苦労する」「締め付けが強い」といったことはない。また、エアクッション構造の鼻パッドや重量バランスの最適化を行い、「毎日使えるかけ心地」を追求している。
筆者も実際にかけてみたが、普通の眼鏡と変わらないかけ心地だった。また、ケーブルもないため、使わないときでも装着したままで過ごせそうだ。
ディスプレイは、グリーンMicro-LEDスクリーン(640×480)を搭載しており、輝度は最大1500ニトに対応する。スクリーン面の導波路透過率は97%と高く、反射を抑えるARコーティング、指紋が付きにくいAFコーティングを施しており、日常での使用を想定した設計となっている。
独自開発の翻訳モデル
さまざまなAI機能が搭載されている同機。たとえば、翻訳モードでは、双方向の翻訳機能やオフライン翻訳、目の前の文字を翻訳できる写真翻訳機能などを備えている。これらの翻訳を支えるのは「独自開発の翻訳モデル」だと長野氏は語る。
双方向翻訳は、アクセサリーとして提供される「INMO Speaker」と連携させることで、相手が話した内容の翻訳はユーザーのレンズ上に投影され、自分が話した内容の訳文はスピーカーから音声で変換される仕組みだ。通信状況にもよるが、筆者が体験したとき、ラグも気にならず、リアルタイムに近い会話体験ができた。
また、会話翻訳では、一対一の会話で便利な「90°指向性集音」と、会議で便利な「360°全方向集音」が用意されている。
翻訳機能は、オンラインで98言語の翻訳に対応する。通信状況が不安定な場合に利用できる「オフライン翻訳」機能も用意されており、日本語や英語、簡体字中国語や韓国語など9言語が、オフライン環境でも利用できる。
プレゼンで便利なスピーチプロンプター
同機には、プレゼン中に目線を維持したまま原稿を確認できる「プロンプター」と同様の機能「スピーチプロンプター」が用意されている。
テキストファイルやWordファイル、PDFなどのファイル形式で作成した原稿を、スマートフォンアプリ経由で入力すると、グラス上に原稿が投影され、聴講者から視線を外すことなく、自然なプレゼンができる。ページ送りは、手動で操作するほか、ユーザーが話した内容に追従するかたちで送れる機能も搭載している。
会議で利用できる機能は、ほかにも会議録音やAI議事録、文字起こし機能が利用できる。マイクは、本体にノイズリダクションマイクを合計4台搭載している。
普段使いできる機能も
このほか、地図機能と連携した「ARナビゲーション機能」、GeminiやChatGPTと接続して質問できる「AI Q&A」、音声ですぐにメモをとれる「AIメモ」、スマートフォンの通知を確認できる「通知リマインダー」といった機能を備える。
操作は、右側のテンプルにある2つの物理ボタンとタッチセンサーで行う。主要な機能は、タッチセンサーでスクロールしてボタンを押下するだけで起動できる。また、アクセサリーの指輪型操作デバイス「INMO Ring4」を使えば、指先でリングに触れるだけで目立たず操作できる。
脱着式バッテリー
同機のバッテリーは着脱式のものが採用されている。バッテリー専用の充電ケースも用意されており、移動中にも充電できる。
駆動時間は、通常使用で最大8時間、スピーチプロンプターの使用で最大3.3時間、対話翻訳で最大3時間利用できる。
度付きレンズも用意
7月31日からは、「JUN GINZA」と共同開発した度付きレンズも用意する。
AI戦国時代に「下を向かないAI体験」を
イノモ日本代表取締役の野村洋平氏は、AIスマートグラスを「目の前にある現実世界とAIが重なり合う体験」とし、ビジネスシーンや旅行、日常生活で自然なAI体験ができることを強調する。
たとえば、会議中やプレゼン中、あるいは商談や接客中に、スマートフォンの画面ばかり見るのははばかられる。「INMO GO3」では、AIと直結し、翻訳や文字起こし、要約などさまざまなAI機能にアクセスできる。野村氏は「ユーザーが必要な瞬間に、AIのテクノロジーに素早くアクセスできる。下ではなく、前を向いたまま世界とつながれる」と語る。
日本市場での展開にあたっては、「まずは知ってもらい、製品を体験してもらう」ことからスタートするという。日本ユーザーならではのフィードバックを収集し、製品に反映させることで、日本でも信頼性を高めていくとした。
目標は「日本でナンバーワン」
本社であるSICHUAN YINGMU TECHNOLOGY海外セールス担当ヴァイスプレジデントの何迎鑫(ハー・インシン)氏は、日本市場について「テクノロジーに対する関心が高く、世界のなかでも大きい市場」とコメント。社内でも優先順位の高い市場としているという。
日本市場への参入にあたっては、「初めて日本市場に来たARグラスの会社ではないが、目標は『日本でナンバーワン』のスマートグラス」とアピールする。「おそらく、みなさん(記者)も私も思っている以上の出荷数になる」と日本市場への期待感を語った。


























