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ドコモ、緊急時に家族とつながるドライブレコーダーを発売
2020年11月13日 17:20
NTTドコモは、運転中の事故や駐車中の車両異常検知などを検知し、録画や家族への通知などを行うクラウドサービス「ドコモ ドライバーズサポート」と、連携するドライブレコーダー「ドコモドライブレコーダー DDR01」を11月18日から提供、発売する。
価格はドライブレコーダー本体がオープンプライス(想定価格3万円前後、税抜以下同)、月額サービス料と接続料金あわせて700円~。
「ドコモ ドライバーズサポート」は、連携するドライブレコーダーに、ドコモLTE回線のeSIMを搭載し、クラウドサービスに接続するもの。
運転中の事故を衝撃などで検知した場合や、ユーザーがスイッチを押下した際に、映像と位置情報の記録と、指定した家族への通知や保険会社などの緊急連絡先をユーザーに知らせる。
あおり運転など危険運転の被害を受けてしまった際も、緊急通知ボタンを押下することで、映像の記録と家族のスマートフォンへ通知を行える。
また、駐車中の車両の異常を検知した際は、映像や位置情報の記録とともに、ユーザーのスマートフォンに「車両の異常」を通知する。
記録した映像や位置情報は、クラウドサーバーに保存され、パソコンでも確認できるほか、ユーザーや家族のスマートフォンで確認できる。
ドコモ 5G・IoTビジネス部 モビリティビジネス推進室 第三ビジネス推進担当部長の佐々木 篤志氏によると、近年の「危険運転の急増」「それに伴う危険運転の厳罰化」「高齢ドライバーの死亡事故」など、多くの人が現在の自動車社会に不安を抱えているという。同サービスには、ドライブレコーダーにドコモの通信を付加し、ドライバーや家族のさまざまな不安や心配を解消するという。
このほか、自動車の現在地を家族のスマートフォンで共有できる現在地共有機能や、走行中の車両付近の事故多発地点などの交通情報を音声とイラストで通知する交通情報受信機能がある。
また、「急アクセス」「急ブレーキ」「急ハンドル」を検知すると、発生した場所と日時を記録し、スマートフォンで確認できる運転警告履歴機能などが備わっている。
利用シーン | 機能名 | 内容 |
運転中の事故・トラブル発生時 | 事故通知 | 運転中に、事故相当の衝撃を検知した際、前後合計20秒間の映像を自動録画。クラウド保存し、アプリへ通知する。 |
緊急通知 | 運転中に、緊急通知ボタンを押すと最大で60秒間の映像を録画。クラウド保存し、アプリへ通知する | |
駐車中のトラブル発生時 | 駐車時異常通知 | 最大24時間の駐車監視が可能。駐車中、衝撃を検知すると、検知後10秒間の映像を自動録画。クラウド保存し、アプリへ通知する。 |
日常の安全運転サポート | 運転警告履歴 | 急アクセル、急ブレーキ、急ハンドルを検知すると、発生した場所と日時を記録し、アプリで運転状況を確認できる。 |
ADAS機能(安全運転支援機能) | 画像認識によるADAS機能。前走車に近づきすぎた時や、走行車線をはみ出したときなどに、ドライブレコーダー上の表示と音声メッセージでドライバーに知らせる。 | |
簡単映像確認 | Wi-Fi 接続でドライブレコーダー上の映像をスマートフォン画面で確認でき、SD カードを抜き差しすることなく、映像を取り込める。 | |
現在地共有 | ドライブレコーダーの現在の位置を、登録されたアプリから確認できる。盗難時の位置情報検索にも利用可能。 | |
交通情報受信 | 走行付近にある「オービス地点」「事故多発地点」を、ドライブレコーダー本体を通じて、音声とイラストで通知する。 | |
常時録画 | ドライブレコーダーの電源が入っている間、常に録画する。 |
月額700円から利用可能
「ドコモ ドライバーズサポート」は、対応のドライブレコーダーの購入と取り付け、サービスの利用料と通信料金が必要。
「ドコモ ドライバーズサポート」のサービス利用料金は月額300円(税抜、以下同)。
専用の通信プラン「ドライバーズサポートプラン」の月額利用料は、2年契約プランは月額400円、定期契約なしプランは月額800円。月のデータ容量は500MBで、この容量は1カ月に何度も事故を起こさない限り使い切ることはないぐらいの容量だという。
「ドコモドライブレコーダー DDR01」の主な仕様
本体サイズは約65×101×46.5mm、重さは約190g、ディスプレイは約2.95インチのフルカラーTFT液晶を搭載する。
最大記録画角は水平で約145度、垂直で約76度、フレームレートは27fps、HDR録画に対応する。電源はシガーソケットからも取れる。
ドコモドライブレコーダー DDR01 | |
サイズ | 約65×101×46.5mm |
UIM | eSIM |
質量 | 約190g |
記録メディア | microSDXC/SDHC 8GB~128GB対応(microSDHC 8GB付属) Class10推奨 |
ディスプレイ | 約2.95インチ/フルカラーTFT |
撮影素子 | 1/3型カラーCMOS |
レンズ | 広角、F値:2.0 |
最大記録画角 | 水平:約145度/垂直:約76度(対角:約178度) |
有効画素数(記録画素数) | 400万画素(200万画素) |
フレームレート | 27fps |
録画フォーマット(動画) | MP4(H.264) |
画像補正 | HDR |
測位衛星 | GPS/GLONASS/みちびき |
Gセンサー | -8.0G~+8.0G(0.1G単位) |
音声記録 | ON/OFF切り替え可能 |
電源電圧 | DC5.4V(12/24V車両用DCアダプタ付属) |
動作温度範囲 | -20℃~+60℃ -20℃~+85℃ |
バッテリー容量 | 1200mAh |
通信 | 4G(LTE) |
価格は、オープンプライス。市場想定価格は「ドコモドライブレコーダー DDR01」が3万円前後、オプションのセカンドカメラ「DDR01 セカンドカメラ」は1万円前後。
モニターキャンペーン
同サービスとドライブレコーダーを体験するモニターユーザーを200名募集するキャンペーンを実施している。
応募は、同サービス紹介サイトで11月30日まで受け付ける。モニター期間は、2021年3月31日まで。