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ドコモの5G、料金は「アンリミテッドも選択肢のひとつ」

 NTTドコモの吉澤和弘代表取締役社長は、30日の2019年度第3四半期決算の席上で、5Gの開始時期や料金体系について「まさに準備中。もう少しお待ちください」と語った。

 吉澤氏は、開始時期の目安をそろそろ示しては? という質問に、少し間を開けて「今年の春です」とこれまで通りの回答に留めた。間が一瞬空いたことで、時期が明らかにされるかと身構えた報道陣からは笑いも起きる中、吉澤氏は「開始前に発表会を開催したい。そこで当然、料金やサービス、端末、ソリューションについてお話をしたい。まさにそこに向けた準備をしている、もう少しお待ちください」とした。

 1月から新料金プランの「ギガホ」が30GB→60GBへ増量されたことを受けて、5Gの料金プランとの関連を問われると、「アンリミテッド(使い放題)も選択肢のひとつと考えている。もう少ししたら発表する。(使い放題プランを値下げした)auにはすぐ対抗しない」とコメント。

 続けて同氏は「5Gの料金水準についてはアンリミテッドを考えられるものの、大幅に高くなることはない。5Gのビット単価は、ネットワーク構築などを踏まえても4Gより安くなる。4Gよりも高くなるけど、大幅ではないと考えている」とした。

 また60GBへ増量した背景には、データ利用量が多いユーザー層の転出が少し増えていたことが影響したという。

吉澤氏
「ひとつあるのは、かなり使われている方のポートアウトが少し増えていた。目に見えてではないが、(転出増の背景に)データ量そのものの差があるのではないかというのがあった。そこで、今回はアンリミテッドにするわけではなく、倍ということにした。1月1日からのポートアウトの状況は改善されてきた」