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シャープ、他社機器・サービスとも連携する新スマートホームサービス「COCORO HOME」

 シャープは、白物家電やスマートフォンをはじめ、他社の機器・サービスとも連携する新スマートホームサービス「COCORO HOME」を5月24日から開始する。対応するスマートフォンアプリは無料でダウンロードできる。Android版は5月24日から、iOS版は今夏に提供される。

 新サービスは、10カテゴリー・272機種以上で展開してきたという“AIoT”機器のAI・IoTサービス「COCORO+」を統合し、スマートフォンアプリをユーザーインターフェースとした総合的なスマートホームサービス。プラットフォームは開放され、秋からはセコムやKDDIなどをはじめとした、(シャープと連携する)他社サービスとの連携も可能になる。セコムやKDDIなど連携する他社は、それぞれからサービスの概要や参加する内容が発表される予定。

スマートフォンアプリ

 アプリでは「タイムライン」の形で家電などの情報が一元的に確認でき、家電や住宅設備の情報を確認可能。連携するスーパーからの情報といった、他社の生活サービスとも連携が可能になる。

 「機器リスト」では「COCORO HOME」に登録した機器の運転状況や操作ができ、チャットボットや取扱説明書といった情報を利用できる。

 「サービスリスト」は、サービスの一覧を確認でき、加入していないものも概要を確認したり加入したりできる。

 「COCORO HOME」では例えば、機器情報や関連情報と連携できることで、洗濯機が運転を終了したといった通知や、汚れの多い洗濯が多いなら、違う洗濯コースをおすすめするといった家電の使いこなし、汚れに強い洗剤が発売されたら知らせるといった連携する情報の提供も可能。ほかにも行動を学習して好みを覚えたり、家電の習慣的な一連の操作を、まとめて操作できる機能(秋に提供予定)も利用できる。

シャープの新スマートホーム「COCORO HOME」、「まとめて操作」機能のデモ(動画、23秒間)

他社連携の背景

 シャープ IoT HE事業本部 IoTクラウド事業部 イノベーション開発部 課長の六車智子氏は「シャープ一社でできるものではない。社会・地域がさりげなく人によりそう、そういう世界をサービス・機器メーカーと一緒に作っていきたい」と意気込みを語った。

 また シャープ 専務執行役員 スマートホームグループ長 兼 IoT HE事業本部長の長谷川祥典氏は、「突き詰めていくと、シャープだけで進めても、他の機器をどうするのかという問題にあたる。IoT、スマートライフを進めていく上で妨げになる」として、他社の連携に踏み切った背景を語った。