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「LINE」が4月からフィルタリングの制限対象に
「EMA認定」終了で影響のあるサービスを3キャリアが案内
2019年2月5日 14:45
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアは、青少年保護などを目的に提供しているAndroidスマートフォン向けのフィルタリングサービスにおいて、これまで「EMA認定」を受け、フィルタリングの設定内容(学齢)に関わらず利用できていた「LINE」など一部のサービスが、フィルタリング事業者の基準に従って制限されるようになると案内している。フィルタリングサービスを利用している子供の端末(主にAndroidスマートフォン)で、「LINE」など新たに制限対象になるサービスを利用するには、保護者が個別に利用を許可するカスタマイズが必要になる。
フィルタリングサービスでは、設定される学齢(年齢)に従って、子供にふさわしくないWebサイトやアプリの利用を制限する。「LINE」なども、フィルタリングサービスの基準では利用が制限されるが、「EMA認定」を受けているサービスについては全学齢で利用できるという運用だった。
しかし、EMAは事業を終了し組織も解散しており、「EMA認定」の運用監視も2019年4月末で終了することがすでに明らかにされている。3キャリアは今回のタイミングで、Androidスマートフォン向けフィルタリングサービスの変更点について案内している。
なおiPhoneなどiOS端末におけるアプリは、AppleおよびApp Storeの基準で運用されており、個別の設定はできない。例えば「LINE」「Instagram」「Facebook」「snow」は全年齢で利用が可能。ただし、WebブラウザでアクセスするURLについては、各キャリアが提供するフィルタリングサービスの基準が反映される。
ドコモ
ドコモでは、「あんしんフィルター」「spモードフィルタ」において、EMA認定の終了後は、フィルタリング事業者(ネットスター)の基準および設定するレベル(学齢)に従って、EMA認定のサービス・アプリも利用が制限されると案内している。
「LINE」は、4月2日に制限を開始する。同様に「Ameba」「snow」などは5月8日から制限される。「mydaiz」「dマーケット」などドコモの自社サービスも5月8日から制限の対象になる。
制限対象になるアプリを継続して利用したい場合、保護者は個別に利用を許可するカスタマイズ設定をする必要がある。
画面にEMA認定終了の警告が表示された場合、そこで許可を選択することで、継続利用が可能。また保護者の管理ページからも設定できる。
au
auでは、「あんしんフィルター for au」において、EMA認定の終了後は、フィルタリング事業者(ネットスター)の基準および設定するレベルに従って、EMA認定のサービス・アプリも利用が制限されると案内している。
代表的な例として「LINE」は4月2日から全学齢で利用制限の対象になる。同様に「snow」は5月8日から制限の対象になる。
制限対象になるアプリを継続して利用したい場合、保護者は個別に利用を許可するカスタマイズ設定をする必要がある。
2月5日からは画面のポップアップや保護者・利用者へのメールで変更内容が通知される。
ソフトバンク
ソフトバンクでは、「あんしんフィルター」において、EMA認定の終了後は、フィルタリング事業者(デジタルアーツ)の基準および設定するレベルに従って、EMA認定のサービス・アプリも利用が制限されると案内している。
ただし、フィルタリング対象の端末で、新たに制限の対象となるアプリをすでに利用している場合、利用制限は自動的に「許可する」に設定され、個別の操作は不要で利用を継続できる。許可・不許可は設定変更ページから個別に設定できる。