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Google、AR技術「Tango」サポート終了~1億台で動作する「ARCore」に移行

「ZenFone AR」の「Tango」対応アプリ

 Googleは、Android向けのAR(拡張現実)技術「Tango」のサポートを2018年3月1日をもって終了する。

 「Tango」は、2014年に発表されたAR技術。当時のモバイルAR技術では難しかった部屋にある物体の認識を深度センサーを搭載することで実現していた。国内では対応スマートフォンとして、Lenovoの「PHAB2 Pro」とASUSの「ZenFone AR」の2機種が発売されている。

 「Tango」では、専用のハードウェアを搭載する必要があることから、普及が進まない現状がある。一方、Googleは画像認識技術をベースとした新しいAR技術「ARCore」を開発している。こちらは専用のハードウェアが不要で、2017年12月時点で、1億台以上のAndroidスマートフォンで動作可能という技術。海外で発売されたGoogle純正のスマートフォン「Pixel」では、ARステッカー機能にARCore技術が採用されている。

 今後、GoogleはTangoを収束し、ARCoreへ一本化する方針を明らかにしている。「ARCore」は、開発者向けプレビューの段階で、12月15日にはバージョン2が公開された。Tangoの公式ページにはサポート終了の案内とともに、「ZenFone ARでARCoreが動作するよう、ASUSと緊密に連携して開発を進めている」というGoogleのコメントが掲載されている。