レビュー

「ZenFone AR」の目玉機能「Tango」を動画でチェック

スマホ単体で3Dモデリングも

 ASUSが今夏発売するAndroidスマートフォン「ZenFone AR」。その特徴の1つがグーグルのAR技術「Tango」をサポートすることだ。次世代のAR技術の1つされる「Tango」では、マーカーなどを使わずに部屋の空間を認識して、実際にそこにあるかのように、画面内にモノを配置できる。

 と言っても、その使用感は文章では表現してもなかなか伝わりづらいものだ。そこで本稿では、短い動画でいくつかのTangoアプリを紹介する。

 なお、紹介しているアプリはすべてGoogle Playで配信されており、「PHAB2 Pro」など、ZenFone AR以外のTango対応スマートフォンでも体験できる。「ZenFone AR」はエンジニアリングサンプル版を使用しているため、外観やアプリの仕様が製品版と異なる可能性がある。

恐竜が机の上に「Dinos Among Us」

 「Dinos Among Us」は、アメリカ自然史博物館が配信するアプリだ。太古の恐竜を3Dグラフィックで再現し、カメラ映像に合成して表示する。目の前で動く恐竜は迫力があり、Tangoのチュートリアルにピッタリのアプリだ。

【Tangoで恐竜を出してみた(17秒、無音)】

ギミックたっぷりのドミノ倒し「Domino World」

 「Domino World」は、AR空間でドミノ倒しが楽しめるゲームアプリ。Tangoでは地面を認識するため、実空間にあるモノの上にドミノを並べることもできる。さらにこのアプリでは、現実では楽しめないような仕掛けドミノがいくつも用意されている。有料(記事公開時点では320円)だが、Tangoを使って今までにないような遊び方ができるアプリだ。

【Tangoでドミノ倒し(48秒、音声あり)】

AR家具で大きさ・イメージチェック「RoomCo AR」

 「RoomCo AR(ルームコAR)」は、Tango技術をルームコーディネートに活用できるアプリだ。AR空間上に実物大の家具を配置してみて、部屋のイメージに合っているか、使い勝手はどうかを直感的に把握できる。大塚家具やFrancfranc、無印良品、ヤマハ(ピアノ)、レノボ(パソコン)といった有名ブランドの家具を多く揃えており、実用的だ。

【Tangoで家具の大きさチェック(1分6秒、無音)】

モノも部屋もなんでもモデリング「Matterport Scenes」

 「Matterport Scenes」は、Tango対応のスマートフォンだけで簡易的な3Dモデルを作成できるアプリ。作成方法は3Dモデルを作成したいモノをさまざまな角度から写し取るだけと簡単で、家具のような大きさなら5分もあれば作成できる。できあがった3Dモデルはやや荒いものの、上下左右さまざまな角度から眺められる。部屋をまるごと写し取って、画面内でその空間を歩けるモデルも作成できる。車や思い出の場所などを記録するのにふさわしい、写真の新しい形と言えるかもしれない。

【Tangoでモデリング(1分55秒、無音)】