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「au HOMEは11月下旬に新発表」「KDDI内のMVNO機能は揃ってきた」――KDDI上期決算で
2017年11月1日 21:21
グループそして傘下にUQ mobile、BIGLOBEモバイル、J:COM MOBILEと、3つのMVNOサービスを抱えるKDDI。11月1日、2017年度上期の決算説明会で、田中孝司代表取締役社長は「機能が揃ってきた」とMVNO方面での充実ぶりを語った。
格安スマホ市場では、FREETEL SIMを楽天が買収。最近ではNTTドコモの純増数からMVNOが以前ほどの伸びではなくなってきたことが明らかにされている。
そうした中、田中社長は「MNPでは、MVNOへの流出が長く続いていた。しかし傘下の3社(UQ、BIGLOBE、J:COM)によってプラスになる。業績上では、auから流出されると減収になる。ここを抑えつつ、通信以外の商材を提供していく。減少した分がライフデザイン戦略で回復できるかが課題で、目指すべきところ。(今回の)2017年度の中期を終えて1つの山を乗り越えたかな。昨年の今頃はMVNOへの流出で大騒ぎでしたから」とコメント。
MVNOへの転出は「以前は(ある程度の規模にあるという意味で)こんなに減っていたが、今はそれほどではない」と田中氏。KDDIとしては、端末とセットで求める人にはUQ、SIMだけならBIGLOBE、CATV経由での関係維持ならJ:COM MOBILEと、格安スマホを求める人へアプローチする機能が揃ってきた、と田中社長と見立てる。
新料金、250万契約に
またMVNOへの転出を防いでいるのは、会員制プログラム「au STAR」や、7月に導入した新料金プラン「au ピタットプラン」「au フラットプラン」だという。
10月30日には250万契約に達したというau ピタットプランとau フラットプランのうち、定額制のau フラットプランを選ぶユーザーは当初、24%程度だった。しかし10月になるとその割合が38%まで増大した。田中社長は「iPhoneを使う人はデータを使うということではないか」と語り、iPhoneの影響と分析する。
au HOMEは11月下旬に何かを発表
今秋、スマートスピーカーが国内でも登場する中で、KDDIとしての取り組みを問われた田中社長は「11月後半くらいから、Homeとライフデザイン系のサービスが連携していく。au HOMEにはうたパスやビデオパスが乗ってくる」と説明。
スマートスピーカーについては「使っていると、気持ち悪いところと正確なところがある。認識率がもう少し上がったらいいなと思う。これからじゃないか。便利と言えば便利」と述べた。