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KDDI、ソラコムの子会社化を正式発表

7月の記者説明会での資料より

 KDDIは、ソラコムの発行済株式を取得する契約を締結し、8月下旬をめどに連結子会社にすると発表した。株式はソラコムの役員やファンドのWiLから取得する。割合や取得額は非公開だが、過半数は超える。

 ソラコムは、IoT向け通信プラットフォーム「SORACOM」を提供。企業のユーザーアカウント数は7000を超えており、そのアカウント数は約1年3カ月で2倍以上に成長した。IoT向けの割安な通信回線を提供するほか、IoTサービス向けにデータの収集分析などアプリケーションも用意する。導入事例としてコマツ、トヨタ、大阪ガス、ダイドードリンコなど大規模な企業のほか、いわゆるスタートアップでの採用例も増えており、導入のしやすさが特徴。パートナー企業との連携も進め、エコシステムの構築などに務めてきた。

 KDDIも古くより携帯電話網を使ったM2M(機器間)通信のサービスを手がけており、最近ではIoT分野にも注力。ソラコムとも提携していたが、今回の子会社化により、新たなIoTビジネスを創出する、と意気込む。

 既存のソラコムのブランド、サービス、あるいは人材面で変わりはなく、現在の体制が維持されるとのこと。

SORACOM事例集(2017年7月の記者説明会で開示されたもの)