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auの船上基地局がいよいよ実践配備、災害時に海からエリア復旧

 KDDIは、グループ会社の国際ケーブル・シップが保有する海底ケーブル敷設船「KDDIオーシャンリンク」に船舶型基地局を設置した。地震などの大規模災害時に、海上からエリアを復旧するために活用する。

 船舶型基地局は、衛星アンテナと携帯電話アンテナを備えた、重さ約10kgの無線装置。船の半径数kmをカバーエリアとして、LTEに音声通話やデータ通信が利用可能となる。

 KDDIではこれまで海上保安庁などと協力し、船舶型基地局の実用化に向けた開発や実地試験を進めてきた。この取り組みで開発した基地局と同型が「KDDIオーシャンリンク」に搭載される。

 なお、「KDDIオーシャンリンク」は、大規模災害において海底ケーブルが切断された場合は復旧作業を担当する船舶。海底ケーブルの復旧作業が必要無い場合に、被災地のエリア復旧のために活用する方針としている。