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KDDI、新たなケーブル敷設船を建造

洋上風力発電向けの電力ケーブルの敷設も可能に

新たに建造されるケーブル敷設船の完成イメージ

 KDDIと国際ケーブル・シップ(KCS)は、2019年の運航開始をめどに新たな海底ケーブル敷設船を建造すると発表した。

 KCSでは、通信用の光海底ケーブルの敷設・保守を行う敷設船として「KDDIオーシャンリンク」「KDDIパシフィックリンク」の2隻を保有しているが、洋上での風力発電設備等で使用するための電力ケーブルの工事へのニーズの高まりを受け、これが可能なケーブル施設船を新たに建造することになった。

 航行距離や速度の向上により、適用海域も現在の太平洋・アジア海域から全世界に拡大するとともに、格納型アジマススラスタを装備することで操舵性を高め、悪天候下での保守能力向上が図られる。

 両社では、光海底ケーブルは日本の国際トラフィックの99%を支える重要な社会インフラと位置づけ、今後も船舶運航や洋上工事におけるIT改革を推進し、信頼性の高い通信サービスを提供していくとしている。