本日の一品

実用性アップ! 完成度の高い無印良品のビジネスリュック

 理想的な相手にはなかなか巡り会えないもので、出会ったときは長く付き合えそうと思っても、しばらくすると端々に感じ始める小さな不満に我慢がならなくなり、やがて自然と離れていき、また新しい相手を求めてしまう……そんなことを繰り返してはいないでしょうか。

無印良品の「肩の負担を軽くする撥水ビジネスリュックサック(丸型)」。

 あ、ちなみにカバンの話です。特に仕事などで普段から持ち歩くカバンについてです。なお筆者は人間のパートナーには何の不満もありません。本当。

 さておき、考えてみれば日常的に持ち歩くガジェットは変わるものですし、年齢とともに筋力や体型も変化しますから、必要に応じて持ち歩くカバンが変遷していくのは仕方のないことと言えます。筆者も先日、仕事用のノートパソコンがデカくて重いMacBook Pro 16インチから、小さくて軽いMacBook Air(M2)に置き換わり、ついでにタブレットもiPad AirからiPad miniへと変わって、日常的に持ち運ぶアイテムが一新されました。

 これまで図体の大きいノートパソコンを保護しつつ持ち運ぶためのヘビーデューティーなリュックを使用していましたが、そこそこの軽さのカバンに置き換える機会がやってきたのです。

 そこに来てちょうど良いことに、普段から注目している無印良品よりリュックの新製品が出ました。「肩の負担を軽くする撥水ビジネスリュックサック(丸型)」です。

 無印良品は同じ名前で別モデルの製品が並行展開されていたりするので紛らわしいのですが、今回ご紹介したいのは表面に縦方向のファスナーが付いた、少しお値段の高い丸型のモデルです。

 ちなみに同じ名前の撥水ビジネスリュックサックは以前にもありました。しかし旧モデルは内部のポケットやサイドポケットがないなどの不満が挙がっていたそうで、新たに登場したのは、そういった使用者のご意見を吸い上げて反映・改修されたモデルなのだそうです。本製品が発表された時から心待ちにしていましたが、ようやく店舗で手に入るようになったということで満を持して購入してきました。

縦方向に開くファスナーが特徴的。表面のテロテロした質感は好みの分かれるところかもしれません。
表面の撥水加工のほか、ファスナーも止水加工になっており、内部に水を染み込ませない構造になっています。

 数値的なスペックから紹介しますと、48×30×15cm。容量は23リットル(目安)とのこと。実際にカバンの中を開けてみるとけっこうな大容量ながら、ノートパソコンなどをしまうための背面仕切りにはクッションが設けられていて、収納したものをちゃんと守ってくれそうです。

 そしてこの仕切りにファスナー付きの大きめのポケットが2つ。バッグを閉めるフタの裏側に当たる部分に、ポケットが1つとペンを入れるためのスリットを2つ備えています。

リュック内部。PCを収納できる仕切りのほか、ポケットが3つ。リュックのフタ側のポケットは前面に抱えたときちょうど正面に来るので、財布等を入れておくと取り出しやすく便利。実用性の追求がうかがえます。
ユーザーの声を吸い上げて設けられたというサイドポケット。何かを一時的にしまっておくのには最適で、Kindleくらいの小さい端末ならすっぽり収まります。

 このポケットの配置については、実際に使ってみて「なるほど」と唸りました。リュックを開く時は、たいてい肩紐がある側を自分に向けた状態にします。電車の中でするように、リュックを胸の前に抱える時も同様です。

 その状態で開くと、このフタの裏側についているポケットがちょうど正面に来るようになっているのです。つまりここに、よく使うであろう財布やペンをしまうと開いたときすぐにサッと取り出せるようになっているわけで、実によく考えられています。

フタ部分の縦方向に走るファスナーの内部には深めのポケットが設けられています。
縦のファスナーはリュックを前抱えにしたとき開けやすく、カギやカードキーなどを収納しておくには最適です。

 そしてこのフタの前面部分には縦に走るファスナーがあり、この中も収納になっていて、さらに2つポケットが設けられています。縦方向のファスナーというのは何となくしまったものを取り落としそうな気がして、好みは分かれるところかもしれません。

 ただ前述のようにリュックを前抱えしている時には非常にファスナーを開けやすいですし、中にあるポケットへのアクセスもしやすいので、パスケースやカードキーなどを収納しておくには最適です。

肩紐は外側が内側に対して厚くなるようデザインされています。
重みが分散されるので、あれこれ詰め込んでも思いのほか軽く感じます。

 肩紐は、無印良品の大ヒット商品「肩の負担を軽くするリュックサック」シリーズの特徴でもある、外側が内側に対して厚くなるように高低差のついたデザインを踏襲しています。肩紐の幅全体が肩に接することで荷重が分散するので、重い荷物を背負っても思いのほか軽く感じて快適です。

 同シリーズのスタンダード版にある背中側のポケットがないのはちょっと残念ではあるものの、本製品の場合は背面にスーツケース等のキャリーバーに通して保持するためのベルトが設けられており、ビジネスリュックとしての本気度を感じさせます。

スーツケース等のキャリーバーに通して保持するためのベルト。細かい部分にも実用性への本気度を感じます。

 少し残念なのは、妙にテロテロした感じでやや安っぽく見えなくもないバッグ表面の素材と、カラーバリエーションが黒1色しかないこと。実際、素材に関しては撥水加工なので仕方ないところなのかもしれませんが、もう少しマットで落ち着いた質感だったら完璧だったのにと感じました。

 ともあれ、代を重ねるごとに完成度を増す無印良品のビジネスリュックにおいて、現時点での使い心地の最適解であることは間違いない、おすすめの一品です。

製品名発売元価格
肩の負担を軽くする撥水ビジネスリュックサック(丸型)無印良品6990円