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「Android 17」ではInstagram連携強化や新ウェルビーイング機能を追加

 グーグルは、最新版OS「Android 17」の主要な新機能とアップデートを発表した。生成AI「Gemini」のシステム統合を基盤としつつ、コンテンツ作成を支援するクリエイターツールの拡充や、スマートフォンの使いすぎを防止する新機能、強力なセキュリティとプライバシー保護機能が導入される。

クリエイター向けの連携強化と高度な編集機能

 Android 17は、クリエイターがコンテンツの作成や共有に費やす時間を節約し、今この瞬間に集中できるように設計。新たに導入される「Screen Reactions」は、別のアプリを切り替えたりグリーンスクリーンを用意したりすることなく、画面録画と自分自身のリアクション動画を同時に記録できる。

 さらに、Instagramとのシステム連携が深まり、Ultra HDRでの撮影や再生、歩行時などのブレを抑える内蔵ビデオスタビライゼーション、暗所での撮影を支援するナイトサイト機能が、高度なAndroidデバイス上のInstagramアプリ内で直接利用できるようになる。

 また、Android向けのInstagram「Edits」アプリには、ワンタップで画質を向上させる「Smart enhance」や、風切り音などのノイズと残したい音声を分離する「Sound separation」がオンデバイスAIによって提供される。

Smart enhance

 夏にはAndroid向け「Adobe Premiere」アプリも登場し、YouTube Shorts用のテンプレートなどが利用可能になる。加えて、ストレージ効率の高い最新のプロ向け動画フォーマット「APV」がサポートされ、Galaxy S26 Ultraなどのフラッグシップ機に導入される。

デジタルウェルビーイング機能「Pause Point」と新絵文字

 無意識にアプリを使いすぎてしまう問題に対処するため、新たなウェルビーイング機能「Pause Point(ポーズポイント)」が追加される。ユーザーが気を散らすアプリを開こうとすると、10秒間の待機画面が表示され、「なぜこのアプリを開いたのか」を自問する時間が与えられる。

 この間に短い呼吸エクササイズを行ったり、利用時間のタイマーを設定したりできる。この機能を無効にするにはデバイスの再起動が必要となるよう設計されており、ユーザーが明確な意図を持ってアプリを利用するよう促す。

 また、デジタルコミュニケーションをより豊かにするため、3D絵文字が刷新された。約4000個の絵文字が再設計され、今年後半からPixelデバイスを皮切りに、GboardやYouTube、Gmailなどで順次展開される。

動的な脅威検出と盗難防止など、強力なセキュリティ

 セキュリティ面では、オンデバイスAIを用いてアプリの不審な挙動をリアルタイムで監視する「Live Threat Detection(ライブ脅威検出)」が強化される。Android 17では、アプリとシステムの相互作用をリアルタイムで監視し、アイコンを隠してバックグラウンドで起動するなどの既知の不審なパターンを検知する「動的シグナル監視」が有効になる。

 デバイスの盗難対策も強化され、デバイスを「紛失」としてマークする際に、従来のパスコードやPINに加えて生体認証(指紋や顔認証)によるロックを要求する機能が追加される。これにより、パスコードを盗み見た窃盗犯がデバイスの追跡をオフにしたり、再アクセスしたりすることを防ぐ。

 また、非公式なOSビルドによる被害を防ぐため、デバイスが正規のAndroid OSを実行しているかを確認できる「Android OS verification」機能も導入される。

 さらに、セキュリティコード(OTP)を含む通知を3時間自動的に非表示にする機能や、古い通信規格の脆弱性から保護するために「2Gを無効にする」トグルをデフォルトでオフに設定する権限がキャリアに付与される。

きめ細かなプライバシー制御(位置情報と連絡先)

 プライバシー保護の観点から、アプリへの権限付与がより厳格かつ柔軟になる。位置情報については、特定のアプリを開いている間だけ一時的に正確な位置情報を共有できる新しいボタンが導入される。

 カフェを探す際など、その瞬間だけ権限を与え、不要な追跡を排除できる。

 また、画面上部に位置情報アクセスのインジケーターが表示され、タップするだけで、どのアプリが位置情報を利用したかを確認・管理できる。

 連絡先へのアクセスについても、新しい「コンタクトピッカー」が採用され、アプリに対してアドレス帳全体へのアクセスを許可するのではなく、必要な連絡先のみを一時的に選択して共有できるようになる。