本日の一品

Wi-Fiに接続して時間をあわせる掛け時計

 電波時計って便利ですよね。標準電波を受信できる環境さえ整えれば、時刻情報を受信して自動的に時間をあわせてくれるという信頼性の高さ。

ニトリの「Wi-Fiで時間をあわせる掛け時計」。盤面に書かれた「WiFi」と電波マークで自己主張しています。

 筆者も自宅の時計のほとんどは電波時計で、数少ない残りの掛け時計も、いずれ替えるなら電波時計にしようと思っていました。

 が、先日ニトリのホームページをふとした時に眺めていたところ、「Wi-Fiで時間をあわせる掛け時計」という製品があることに気付き、物珍しさに惹かれて購入してしまいましたのでご紹介させてください。

 本製品は製品名の通り、標準電波ではなく、ご家庭のWi-Fiルーターに接続して時刻情報を取得するという仕組みの掛け時計です。ガジェット好きとしては、どうやってWi-Fiに接続して、どこから時刻を取得しているのか気になるところです。

単3電池?2で動作します。ちゃんと技適マーク付き。

 まず接続方法については簡単でした。時計に単3電池2本を入れたのち、スマートフォンで時計自体のアクセスポイントに接続し、家庭内のルーターへの接続設定とタイムゾーンを設定して保存します。

 あとは時計が勝手にルーターに接続して時間を合わせてくれます。パソコンやゲーム機のようにWi-Fiに常時接続するわけではなく、一日に一回、決められた時間(この時間も設定できます)にルーターと通信を行い、時刻合わせを行う仕組みのようです。

まずスマートフォンで、時計自体のアクセスポイントに接続します。
接続先のルーターのアドレス、パスワードを入力したら、タイムゾーンと時刻合わせを行う時間帯を設定して保存。
設定が完了すると、すぐに時計の針が回って現在時刻に自動的に合わせてくれます(なぜかApple Watchと1分ずれていましたが……)。

 一方、インターネット上のどこから時刻を取得しているのかという仕組みについては、良く分かりませんでした。パソコンやルーターが正確な時刻を取得するのに使っているNTP(Network Time Protocol)サーバーがどこかにあり、そこに接続しているのだとは思います。通信を監視して追跡すれば分かるのかもしれませんが、そこまでする技術力も気力もありませんでした。正確に時を刻んでくれるのであれば、それで十分満足です。

自宅の、窓がなく電波時計が電波を受信できない廊下の壁に設置しました。電波時計が時間あわせできない屋内で使えるのは便利かも。

 電波時計は、電波を受信するまで、そして受信してから時計が正確な時間を刻むようになるまでにちょっと時間がかかる(ことがある)ので、すぐに正確な時間を取得してあわせてくれるのは便利だなと思いました。

 また、電波時計は野外を漂っている微弱な標準電波を受信する仕組み上、屋内だと電波が受信できず時刻が正確に刻まれないことがあります。我が家も、窓のない屋内の廊下では電波時計が使えなかったりする場所があったので、Wi-Fiに接続して使えるのは確かに実用的かもと思いました。

単3電池2本を使って約10カ月の電池寿命。このランニングコストを許容できるかが導入の分かれ目になりそう。

 若干のネックに感じるのは、電池の保ちです。単3電池2本を使用して、仕様書によれば電池寿命は約10カ月とのこと。

 Wi-Fiへの接続を要するという仕組み上、仕方ないとはいえ、電波時計なら単3電池1本で軽く1年以上は保つのに比べると、ちょっとランニングコストが高いな……と思わざるを得ません。標準電波が届かない屋内でも使える、というトレードオフとして許容できるか否かと思います。

製品名発売元価格
Wi-Fiで時間をあわせる掛け時計ニトリ3990円