本日の一品

ややニッチだがハマる人にはハマるかも? 今年買ってよかった「一品」ベスト3

 四半世紀前とは異なり、身の回りのここが不便だと感じた時には、それらの対策がないかを検索してみると、同じ不満を抱いた先人たちが作り出した何らかの対策グッズが存在していることが多い。筆者の場合、記事で紹介するアクセサリーは、そうした経緯を経て見つけたものがほとんどだ(そのため新製品ではない場合もよくある)。

 今年のベストとして以下で紹介する3つのアイテムも、おおむねそうした経緯を経て紹介するに至った品であり、記事で紹介したあとも筆者宅で今なお使われている。意図したわけではないが、今年選んだ3製品はすべて通電しない品ばかりだ。なにぶんニッチなアイテムが多いわけだが、そこはご了承いただければと思う。

安価ながら使いやすい、iPad ProもOKのタブレットアーム

 個人的に、今年購入した製品の中でぶっちぎりのヒットと言っていいのが、Jacessなるブランドで販売されているタブレットアームだ。多くのタブレットアームは挟むタブレットが500gを超えると重さに耐えられずお辞儀をしてしまうなか、この製品は700g近い12.9インチiPad Proですらネジを締め直す必要もなく、任意の角度をキープできるスグレモノだ。

 実質ノーブランドと言っていい本製品だが、これまで試したタブレットアームのほとんどが筆者の要求水準に満たなかった中なか、その安定性は際立っている。実売価格が2000円台と格安なこともあり、筆者は現在、ベッドサイドを中心に本製品を3台も取り付けているほどだ。一度取り付けるとタブレットを外したくなくなるため、アーム自体を増やすという発想になってしまったというわけである。快適さの裏返しと考えてもらってよい。

 唯一のネックがあるとすれば、タブレットを挟むクリップが、10インチ前後のタブレットの短辺を挟むことを想定したサイズで、スマホを挟むには向かないこと。8.3インチのiPad miniでも、長辺を挟むには適するが、短辺を挟むには緩すぎる。8~13インチのタブレットに向いた製品であり、スマホには使えないことを把握しておけば、期待を裏切られることはないはずだ。

iPad miniを横方向で取り付けた状態。関節は4つあり自由度は高い
可動範囲は広く、また同等製品に比べて一度決めた角度をしっかりと保持できる
クリップで挟めるのは「8インチタブレットの長辺」「10インチクラスのタブレットの短辺」が妥当。スマホは挟めない
クランプ構造でデスクやベッドサイドに取り付ける。垂直ではなく水平に切り替えることもできる

AirTagを収められるキーホルダー

 購入時点では失礼ながらそれほど期待していなかったものの、実際に使い始めてみると違和感なく溶け込んでしまったのが、AirTagを収納して持ち歩けるキーホルダーだ。キーホルダーの上面にAirTagをはめ込んでおくことで、キーホルダーがどこに行ったか、iPhoneから探せるという製品だ。

 従来、AirTagとカギを同時に持ち歩くには、AirTag自体を何らかのホルダーに入れ、それをカギと一緒にキーホルダーにぶら下げるのが一般的だったが、この製品があれば、AirTagも含めてコンパクトに持ち歩ける。当初はかさばるのではと懸念していたが、2枚のキーをセットして使う限りではそうした問題もまったくなく、ポケットの中での収まりもよい。

 まだ使い始めて半年も経っていないので、耐久性については未知数だが、素材が異なる複数のバリエーションがラインナップされていることから、筆者が今回購入したヴィーガンレザーが早く劣化するようならば、ほかのバリエーションも試してみたいと考えている。唯一のネックがあるとすれば、4000円台半ばという価格だろうか。

本体上部にAirTagをはめ込むためのスペースが用意されている
横から見たところ。最大5つ程度のカギを挟めるとしているが、筆者は2つで運用している
カギを使う時は180度回転させて取り出す。こうやって使っているとAirTagの存在を忘れてしまうほど
AirTagは二枚重ねになったボディの隙間から滑り込ませるようにして挿入する
Amazonで購入

椅子をしっかり固定できるキャスタースリッパ

 キャスターがついた5本足のチェアを、ゴロゴロと転がらないようにしてくれるのが、キャスタースリッパだ。名前の通りスリッパのような外見をしており、これを取り付けることによって、チェアによりかかったり、大きく伸びをしても、チェアが動くことがなくなり、作業に適した快適な姿勢をキープできるという一品だ。キャスターとしての機能を完全に殺してしまうアイテムと言い換えてもよい。

 ではチェアを動かす時はどうするかというと、洋室などで用いる一般的なチェアと同様、チェアを引いたり押したりして移動させることになる。それを前提に、底面にはフェルト素材が貼り付けられており、スムーズな移動を可能にしている。使い始めてすぐは苦戦したが、今では座った状態で軽く腰を浮かせてチェアを押したり引いたりと、スマートに利用できている。

 本製品のもうひとつのメリットは、チェアの下に敷くマットが不要になることだ。本製品は、フローリングの床の上で利用することが前提のため、わざわざチェアマットを用意しなくて済む。起毛タイプのマットは細かい糸クズが発生したり、段差ができることからロボット掃除機と相性が良くないが、それらを排除できるのは、ひとつの利点と言っていいかもしれない。

チェアのキャスターに本製品を取り付けた状態
前方および後方から見たところ。文字通りスリッパのような形状をしている
5本足のチェアで利用できるよう5つがセットになっている
素材は軟質樹脂でキャスターにひっかけるようにして固定する