新製品じゃないけれど……今年買ってよかった「一品」ベスト3

　一般的に、その年買ってよかったものを紹介する企画では、その年登場した新製品が取り上げられることがほとんどだ。しかし筆者の場合、ネットショップをフラフラしていて偶然発見するパターンが多いせいか、必ずしも新製品にならないことが多く、今回編集部からのオーダーでチョイスした2022年ベストの3製品は、どれも発売から数年が経つものばかりだ。

　読者諸兄からみて「えっ今更？」という製品が含まれているかもしれないが、逆に言えば新製品でないハンデを乗り越えてチョイスされた製品ゆえ、そのぶん有益（なはず）。またメーカー側としてもいまさら力を入れて宣伝すべき製品でもないはずで、ステマではない証明にもなるだろう。

　と、新製品ではない言い訳をひととおり終えたところで、筆者が今年買ってよかったと感じたこれらの3製品を、あらためて紹介していきたい。

ディスプレイアームに増設できる「GATOR Frameworksアクセサリートレイ」

　ひとつめは、ディスプレイアームの支柱に取り付けられるトレイだ。もともとは譜面台に取り付けて小物やドリンクを置くための製品だが、ディスプレイアームにも対応できることから、アーム支柱周辺のデッドスペースを利用し、小物類の整理整頓を行うにはぴったりのアイテムだ。

　なにより評価できるのは、強度が高く脱落の危険がないこと。この種のクランプ式の固定グッズの中ではとびぬけて頑丈で、2リットルのペットボトルを2本載せても傾く様子がない。小物を置く程度ならば、落下の心配はまったく不要だ。

　サイズ違いやペットボトルホルダー装備などバリエーションも豊富なこの製品、Amazonで星5つが圧倒的に多いのも、使ってみると納得できる。構造からしてスチールラックなどへの取り付けも可能そうなので、もう1～2台追加購入しようかと考えている今日この頃だ。

本体はスチール製で購入後すぐはその重量に驚かされる

もっともクランプで固定してしまえば安定感はおそろしく高い

小物類の一時置きや、整理整頓のための棚としては最適だ

最大40mm程度までの支柱に取り付けられる

10メートル超えも一発計測。BOSCHの「レーザー距離計」

　次に紹介するのは、BOSCHが販売している、レーザー式の距離計だ。先端からレーザーを照射し、最大20メートルの範囲で、目標物との間の距離を自動的に計測してくれるメジャーである。スチールや布の巻尺と異なり、長い距離を片手で測るにはぴったりのアイテムだ。

　こちらも決して新しい製品ではないが、家具の入れ替えや部屋の模様替えを頻繁に行なっている筆者としては、室内のそこそこ長い距離を、誰かの助けを借りることなく自分一人でサクサク測れることから、非常に重宝している。ポケットの中に入れっぱなしにしておいても邪魔にならない点もよい。

　短い距離の計測にはいまいち使いづらいなど、決してオールラウンドの製品ではないのだが、セール時には3000円台まで下がるなど格安で、一家に一台おすすめしたい製品だ。

ボディはスティック状でポケットに入れて持ち歩ける

照射したレーザーの到達点までの距離を表示できる

下段は距離、上段はメモリーした距離。この操作が少々分かりづらい

計測できる距離はレーザーの到達点からボディ後端まで。先端までではないので注意したい

家電製品のプラグをマグネットで着脱できる「マグネットタップ」

　最後に紹介するのは、家電製品のプラグをマグネットで着脱できるようにするオプションだ。アップルがMacBookで採用しているMagSafe 3に似たこの仕組み、電源ケーブルに足を引っ掛けて家電製品を転倒させないためには非常に役立つアイテムだ。

　本製品との組み合わせが向くのは、常時差したままだと邪魔で、使うたびに抜き差しを行う家電製品だ。ずばり掃除機がそれで、一軒家であれば、自宅の1階と2階に親パーツをそれぞれ設置しておけば、付け替えがスピーディに行えるようになる。

　こうした製品は大きな電力が流れることもあって製品の信頼性が重要になるが、パナソニック製でなおかつロングセラーの製品ということで、一定の信頼は置けるだろう。価格も1000円ちょっととこなれており、もう少しその存在が知られてもよいのではないかと思える製品だ。

コンセントに差し込む親パーツと、家電製品のプラグに取り付ける子パーツが合体した構造

横から見たところ。やや角度がついた設計だ

先端のピンは独自形状。親パーツに近づけると…

マグネットでバチンと吸着される。クリップなどがくっつかないよう注意