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本物の扉を仮想空間への入口にする技術、ドコモとNAISTが開発

 NTTドコモと奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)は、現実の扉を用いた現実空間とバーチャル空間をつなぐ技術を開発した。

 アップルの「Apple Vision Pro」を装着した利用者が、現実の扉を開くとその先に展開するバーチャル空間に入り込むこめる、世界初のMR技術としている。Apple Vision Proで見えるリアル空間の任意の扉の隅を、指先で2箇所選択して扉の存在を認識させ、その扉を開閉する手の動きを検知することで、現実の扉の開閉状態を把握する。扉が開いている角度と、利用者の現実側からの視野にあわせて扉の先にバーチャル空間が作り出される。

 Apple Vision Proの手と扉の動きを動的に認識する技術を中核として、手の認識、扉のノン四季、手と扉の接触認識、扉の開閉認識、扉開閉時のバーチャル空間描画、扉開閉時のリアル空間描画といった技術が活用されている。

 VRで高いユーザー体験を実現するには、リアルと仮想空間の自然なつながりが求めらる。両者は、NAISTが確認した出入り口に触覚情報の伝達をともなうことで、ユーザー体験が向上するという知見をもとに、今回の仕組みを実現した。観光業におけるバーチャルツアーや、不動産業におけるバーチャル内見などさまざまなMRアプリケーションでの活用が見込まれる。今回の技術は、EXPO 2025 大阪・関西万博会場内の「けいはんな万博in夢洲」に出展される。

出展場所出展名出展者出展日
夢洲本会場 大阪ヘルスケアパビリオン リボーンステージ(広場)MR技術を使った扉をくぐってバーチャル旅行しよう!国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学 (共催)株式会社 NTT ドコモ4月23日(水)、9月19日(金)