本日の一品

壁面のコンセントを文字通り「増設」できて安定感も抜群の拡張コンセント

 壁面のコンセントでタコ足配線をしていて、ひとつのプラグを抜いた時、勢い余って他のプラグも根元から一緒に抜けてしまった──そんな経験のある人は少なくないだろう。

 こうした事態を防いでくれる、画期的な分配アダプタが、今回紹介するオーム電機の4個口拡張コンセント「HS-AK4PBT-W」だ。これはコンセントに差し込むにあたり、壁面から浮くことなくピッタリ取り付けられるのを特徴とする製品だ。

本体はかなりの横長。正面から見るとほぼ正方形だ
背面から見たところ。プラグは一段奥まった位置にある
正面2口のほか、両側面に1口ずつ、計4口のコンセントを搭載する

 具体的な仕組みは写真を見ると一目瞭然で、壁面のコンセントに差し込む時、ボディの左右および下の3方向を覆っているガードが、コンセントをすっぽり覆う形になる。本体の重量をプラグだけでなくこのガード部も込みで支える形になるので、電源プラグを挿したり抜いたりといった操作も、一般的な分配タップと比べて、安定して行えるようになるというわけだ。

壁面のコンセントの突起に合わせるように取り付ける

 コンセント数は、正面に2つ、両側面にそれぞれ1つずつの合計4個ある。普通これだけの口があれば電源プラグの抜き差しも不安定になるものだが、本製品の構造ならば、勢い余って根元から抜け落ちてしまう可能性も低い。

コンセントの段差にぴったり合うように取り付けられる
正面から見たところ。幅もピッタリだ

 さすがにプラグを抜く時は手で抑えてやる必要はあるが、既存の分配タップと比べても、別次元の安定性を誇る。自宅内のあらゆるコンセントに取り付けて回りたくなるほどだ。

電源プラグをすべてのポートに差し込んだ状態でも安定している
通常の分配タップのように、抜き差し時に根元から外れてしまう危険が少ない

 購入にあたって注意したいのは、本製品が取り付け可能な壁面コンセントは、壁面からの厚みが約8mm以上なくてはならず、それより薄いとプラグが奥まで差し込めない場合があること。

コンセントカバーの厚みは約8mmが理想とされる

 また逆に、コンセントに厚みがありすぎると、左右のガード部と壁面の間に隙間ができてしまい、安定性が下がりかねない。いずれもコンセントの世代などによって該当する場合があるので、必ず購入前にチェックしておきたい。

 もうひとつ本製品の弱点として、コンセント口の間隔の狭さなどもあり、ACアダプタやUSB充電器を取り付けにくいことが挙げられる。これらを取り付ける場合はいったん本製品に電源タップをつないで床に置き、そこにつないだほうが脱落の危険性も少ないだろう。あまり有名ではないが雷ガード内蔵ながら実売500円と価格もこなれており、多くの人におすすめしたいスグレモノの製品だ。

パッケージ。雷ガード機能も内蔵している
製品名実売価格発売元
雷ガード付 4個口拡張コンセント(HS-AK4PBT-W)500円オーム電機
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