本日の一品

スチール面にも吸着可能、タイマーも搭載した多機能クリップUSB扇風機

 USB扇風機は、毎年その年ならではのトレンドがある。たとえば一昨年は首掛けタイプが流行したし、その前年に登場した手に握って使うハンディタイプは、いまではすっかり定番となっていたりする。

 今年、販売店の店頭で比較的多く目にするのが、任意の場所に挟んで固定できる据置用のクリップタイプだ。そんなクリップタイプの中で、筆者が実際に使ってみて当たりだと感じたのが、イーサプライ「EZ4-TOY039W」だ。

見た目は一般的なクリップ型のUSB扇風機。バッテリー内蔵で単体駆動にも対応
横から見たところ。クリップ部が台座となる仕組みだ

 本製品は台座部分がクリップになっており、デスクサイドやベッドサイドの支柱に挟んで固定できる。こうした仕様はそれほど珍しくはないが、本製品はクリップ裏にマグネットを搭載しており、ロッカーや冷蔵庫の扉など、スチール面にも取り付けられる。まずこれが一つ目の特徴。

ファン部は360度回転させられる
左右方向への回転も可能だ
クリップで支柱などに取り付けられる
底面のマグネットでスチール面への吸着も可能だ

 二つ目の特徴は、3段階で切り替えられる風量の「弱」が文字通りの微風であることだ。ベッドサイドでこうした扇風機を使う場合、強い風を就寝中ずっと浴びるのは好ましくないが、空気の流れをかろうじて作り出す本製品の風量「弱」は重宝する。ちなみにファンそのものにパワーがないわけではなく、「強」はかなりの強風であることを補足しておく。

このクラスのUSB扇風機でタイマーを搭載するのは珍しい。ポートはUSB Type-C

 また電源ボタンに加えて、独立したタイマーボタンを備えているのも珍しい。こうしたUSB扇風機は、部品点数を減らすべく、機能は絞り込まれる一方、ひとつのボタンに複数の機能が割り当てられていることも多いが、本製品は電源ボタンとは別にタイマーボタンを搭載しており、1/2/4時間という3段階で、オフになるまでの時間を設定できる。このあたりも就寝時の利用に向いた機能だ。

風量切替を兼ねた電源ボタンは周囲が盛り上がっているので目視で判別できる

 さらに細かい工夫として、電源ボタンとタイマーボタンの違いが指先だけで違いが判別できるよう、電源ボタンのみ周囲が盛り上がっているのも秀逸だ。これらのボタンは背面にあり、目視せずに触覚で判別するため、こうした使い勝手を考慮した工夫はありがたい。

 本製品はサンワダイレクトの「400-TOY039W」と同型とみられ、けして今年登場したばかりのモデルというわけではないようだが、USBもType-Cを採用するなど、いまだmicroBが多いUSB扇風機の中ではフォームファクターも新しい。安価なUSB扇風機は機能面や耐久性で当たり外れも多いだけに、本製品のように信頼がおける製品をひとつチョイスしておくのは、悪くない考え方といえそうだ。

製品名発売元実売価格
400-TOY039Wサンワサプライ2980円