てっぱんアプリ!

10月8日は皆既月食。「Moon Book」で準備を整えるべし

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Moon Book
開発者: 株式会社 ビクセン
価格: 無料
対応OS: iOS 6.0 以降、Android 2.3 以上
カテゴリ: 教育

 月が地球の影に隠れる月食が、本日10月8日に発生することをご存じだろうか。いつ、どこで、どんな風に見えるのか、「Moon Book」で予習しておこう。天候は地域によって異なると思うが、大きな天文イベントはこれが2014年最後とも言えるため、逃さずにチェックしたい。

プラネタリウム風に星空を表示する「Moon Book」

天体観測に必ず使いたいプラネタリウムアプリ

 「Moon Book」は、現在の星空の見え方をシミュレートするアプリ。プラネタリウムのように星座や恒星、惑星などが今どの位置に見えるのかをグラフィックで再現してくれるうえに、端末のセンサーを活用して、端末をかざした方角にある星空の様子を見ることもできる。天体観測時にどこに目当ての星や星座があるか、調べたい時に役立てられるわけだ。

端末を空にかざして、いつでもどこでも実際の星空の見え方がわかる
画面は拡大・縮小も可能

各地における月食の見え方もシミュレート

 もう1つのメイン機能は、指定した観測地点における月食の見え方をチェックできる機能。直近では2014年10月8日の夜に皆既月食が発生するが、この時の部分月食の始まり、皆既月食の時間帯などを、プラネタリウム風の画面で月の動きを追う形で観察できるようになっている。

 10月8日の月食をMoon Bookでチェックしてみると、北は北海道の稚内、南は石垣島まで、日本全国で観測可能のようだ。東京では18時15分頃のほぼ真東に昇るところから部分月食が始まり、19時55分頃に最大食となる模様。他の地域でも似たような見え方になるみたいだけれど、石垣島では水平線以下にある時から部分月食が始まるので、最初の方だけ見られないと思われる。

最近もしくは近い将来の月食の見え方をシミュレート
観測地点は自宅だけでなく、好きな場所を複数登録して切り替えられる
都内だとこのような見え方に
石垣島では最初の部分月食だけ見られない

10月8日は絶好の観測日和に!?

ナイトビジョン表示にすると全体が赤くなり、夜間の観測にも影響が出にくい

 スライダー操作で時間を早送り・早戻しして、月食の始まりから終わりまでの動きや見え方を確認でき、皆既月食直前から観測したい時はいつ頃から見始めれば良いのかもわかりやすい。観測当日は夜間になるので、画面の明るさを抑え、観測にも影響が出にくいようにする“ナイトビジョン表示”も活用したいところ。

 10月8日の月食を逃すと、次回の皆既月食イベントは2015年4月4日。ただ、4月4日は皆既月食の状態になっている時間が短いので、1時間もの長い間皆既月食になっている今回ほどはしっかりと鑑賞できないだろう。さらにそれを逃すと2018年まで見られない。8日の天気予報を見ると、全国的に晴れのところが多いようだ。やはり今回の皆既月食が、時間帯的にも、気象状況的にも、絶好の観測タイミングと言えるだろう。

月食時の時間帯ごとの詳細な月の見え方もわかる。予習にもぴったりだ

日沼諭史