てっぱんアプリ!

ノーコードで独自のミニAIアプリが作れちゃう、Google「Opal」の使い方
2025年10月17日 00:00
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
企業の生産性向上が叫ばれるなかで注目を集めているノーコードツール。そこにAIも組み合わせることでより簡単に作れるGoogle謹製の「Opal」というサービスが公開されている。どんな風に使えるのか、紹介しよう。
ノードを1つ1つ設定して作ることも、プロンプトだけで作ることも可能
通常、アプリを作るには複雑なプログラミング言語を駆使しなければならない。が、あらかじめ用意された機能などを組み立てていくことで新たなアプリを作り出せるノーコードツールと呼ばれるものがある。Googleが公開した「Opal」は、そうしたノーコードツールにAI機能を組み込んだサービスだ。
「User Input」、「Generate」、「Output」という基本の要素があり、そこにユーザーが用意した画像やテキストファイルなどの参考データも追加して、それらをラインでつなげて各処理の流れを設定していく。いわゆる「ノード」を用いて処理フローを作成することで、目的の処理結果を得る、という仕組みになっている。
各要素内ではプロンプトを入力でき、AIが適切に判断・処理した内容を次の要素に渡すようになっているほか、要素自体をプロンプトを通じて生成することもできる。つまり、手動で1つ1つノードを組み立てていくことも、必要なノードをプロンプトのみで自動的に作ってしまうこともできるというわけだ。
スマホ・タブレットからはプロンプトからの作成がおすすめ
2025年10月現在はまだ実験版の位置付け。Webアプリとして実装されているとはいえ、対応端末はパソコンが前提となっているようだ。
ただし、スマホやタブレットでも一部の機能(要素の削除など)が使えないだけで、ツールとしての利用は可能。画面サイズの問題から細かな操作はしにくいものの、プロンプトで1からノードを生成すればある程度楽に希望のミニアプリを作ることができる。
試しにプロンプトで「ユーザーに今の気分と地域を尋ね、その地域をもとに天気予報の情報を取得。出力画面では2時間ごとの天気を列挙しつつ、そのときどきの天候に合わせた服装を提案し、天気とユーザーの気分を考慮した朝食、昼食、夕食を提案する」というように入力して数十秒待つと、その処理に必要なノードが自動で生成された。あとは「Preview」で動作を確認し、「Theme」でアイコンを設定すれば完成だ。
どうしても修正したい箇所があるのなら、個別の要素のプロンプトなどを後から調整すればOK。ただし、現在のところプロンプトなどで日本語は使えるものの、自動生成した部分は英語になってしまう。翻訳ツールなどと併用しつつ試行錯誤してみると良いだろう。










