てっぱんアプリ!

“マッチング”してコワーキングスペースを借りられる「NINJA SPACE」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: NINJA SPACE
開発者: MITSUBISHI ESTATE CO.,LTD.
価格: 無料
対応OS: iOS 10.0 以降
カテゴリ: 仕事

 オフィスに戻るほどのことではないけれど、少しの時間だけ落ち着いて仕事したい。そんなときに活用できるサービスが「NINJA SPACE」だ。実際のところどんなふうに利用できるのか、試してみた。

テレワークできるスペースをその場で探せる「NINJA SPACE」

空席のある施設が自動で「マッチング」

 「NINJA SPACE」は、コワーキングスペースとして一時利用できる場所を探せるアプリ。2021年4月現在は東京駅周辺にある店舗・施設のみが対応しているという限定された段階だが、従来のコワーキングスペースの予約サービスなどにはない「マッチング」というユニークな仕組みを取り入れているのが特徴だ。

 利用するには、まずクレジットカードを登録し、利用人数、滞在時間を指定して、アプリ上の地図で利用したいエリア(現在地周辺)を表示する。条件に合った施設がアイコン表示されるので、その施設の一覧を確認後、「マッチング先を決定する」ボタンをタップ。空席のある施設が見つかればシステム側で自動的にマッチングし、予約完了となる。あとはその施設に向かうだけだ。

現在地周辺の候補となる施設を一覧。「マッチング先を決定する」でマッチングの手続きがスタート
5分以内にマッチングしなければ、場所や条件を変えて改めて探す必要がある
自動でマッチング先が決定。地図を見ながら店舗へ
利用を開始すると、アプリ画面では残り時間がカウントダウン

基本料金ありか、オーダー必須の店か、利用時間に応じて選択しよう

 一覧される複数の候補の中から自動でマッチングする仕組みで、特定の施設のみを狙って予約する、といった使い方がメインではないのがポイント。候補として表示された施設のなかからマッチングしたくない施設をあらかじめ「除外」することはできるが、その場合はマッチング率も下がることになる。

 また、利用にあたって時間当たりの基本料金が設定されているところ、もしくは基本料金は不要でもワンドリンクのオーダーが必須(最低注文料金の設定あり)になっているところ、その両方が必要なところなどがある。

 たとえば、基本料金ありの場合、多くは15分あたり200~300円ほどかかるため、利用時間が長くなると高くつく可能性がある。一方、最低注文料金の設定のみがある店舗では、ワンドリンクが高額であっても長時間利用では基本料金があるところより安価になるケースもある。

基本料金は0円で、最低注文料金が480円~と安価な場所と、同じく基本料金は0円ながらも最低注文料金が1246円~というやや高い店舗が候補として表示された。が、前者は人気なのかマッチングされなかった

 今回、平日の昼過ぎに試したところでは、基本料金0円かつ最低注文料金も安価な場所は、混雑しているのかマッチングしなかった。結果的に利用できたのは、基本料金0円でコーヒー1杯1246円~というホテル内のレストランだったが、感染症対策が徹底していること、落ち着いた雰囲気で1時間半ほどたっぷり仕事できたことなどを考えると、他と比べて割高という感じはしない。

 対応している地域、施設・店舗がまだ少なく、いつでもどこでも利用できるわけではないが、いずれ対応施設が拡大していけば、ビジネスパーソンにとっては「今すぐどこかに駆け込んで仕事を片付けたい」という場面で心強いサービスになりそうだ。

マッチングの待機時間は5分間。それ以上かかるとキャンセルとなる。マッチング先決定後、20分以内に入店する必要があることにも注意しよう