スタパ齋藤のApple野郎

新型AirPods Pro保護カバー、旧型用と“いちおう互換性がある”けど……?

新型AirPods Pro充電ケースはMagSafe対応&スピーカー搭載だがががが!!!

 9月に発売されたAppleの新型イヤホンことAirPods Pro(第2世代)(以下、AirPods Pro 2)。その使用感などについては、下記リンクでレビューを書いたので、そちらをお読みいただきたい。

 上記記事にあるように、けっこう気軽にAirPods Pro 2を買った俺。アップルストア価格3万9800円もするのに俺ったら! まあAirPods Pro 2は俺にとって好都合な要素が多かったから迷わず買ったわけだが、そんな好都合要素のひとつがAirPods Pro 2は初代AirPods Pro(以下、AirPods Pro 1)と“共通している点が多い”ということ。

 たとえばイヤホン本体は一部センサー位置が異なるものの、形状はほぼ同じ。イヤーチップも同じものだと思われる。俺の場合、AirPods Pro 1は耳への装着感が非常に良かったので、AirPods Pro 2においても「たぶん装着感がイイはず」と期待。その期待は叶い、AirPods Pro 2もAirPods Pro 1と同じ快適さで装着&活用できている。

AirPods Pro 1とAirPods Pro 2のイヤホンをケースに入れた状態。あっ左がAirPods Pro 2で、右がAirPods Pro 1だった! 超似てるから並べるの間違えちゃった~的な。
AirPods Pro 1とAirPods Pro 2のイヤホン。センサー位置が少し異なるものの、形状自体はほぼ同じ。イヤーチップも同じなので、耳への装着感も同じだ。ちなみにAirPods Pro 2には合計4サイズのイヤーチップが付属している。

 もうひとつ、AirPods Pro充電ケースのサイズも同じという点。充電ケースのサイズが同じなので、サードパーティーから発売されている“AirPods Pro充電ケース用カバー”が流用できる。AirPods Pro 1充電ケース用カバーをそのまま使えるAirPods Pro 2は、節約できる新型って感じ?

AirPods Pro 1とAirPods Pro 2の充電ケース。同じサイズで並べると見分けにくい。
AirPods Pro 1充電ケース用カバーにAirPods Pro 2充電ケースを入れたところ。って写真だとなんのことやら全然わかりませんな。とにかく、1と2の充電ケース用カバーはサイズ的に互換性がある。

 しかし、実際にAirPods Pro 2充電ケースにAirPods Pro 1充電ケース用カバーを装着すると、ちょっと困ったことが起きる。というのは、AirPods Pro 2充電ケースにはスピーカーとストラップホールが新設されたのだが、AirPods Pro 1充電ケースカバーを被せるとそれらが正しく使えなくなるのだ。

AirPods Pro 2充電ケース下部にはスピーカーが、正面から向かって右側にはストラップホールが新設された。
AirPods Pro 2充電ケースにAirPods Pro 1充電ケース用カバーを装着すると、スピーカーの部分が塞がれてしまう。充電ケース用カバーにはストラップホールがあったりするので、充電ケースのストラップホールが塞がれても、まあ大きな問題にはならない。しかしスピーカーが塞がれてしまうと……。

 最初AirPods Pro 2にAirPods Pro 1充電ケースカバーを装着したときは、「あ~そうかスピーカー塞がれちゃうのか」と思いつつも「まあいいか」と思った俺。スピーカーが塞がれると音が出なく(なったり音が小さく)なる。大したことナイと思ったが、使ってみると「あ~やっぱ音ちゃんと出てほしいかも~」と思うようになった。

 というのは、AirPods Pro 2充電ケースのスピーカーからは、ちょいと便利な音が出るからだ。たとえば充電開始時に「チーン」的なベル音がする。「探す」アプリを使えばケースのみ探せる(音が出たり位置がわかったりする/AirPods Pro 1充電ケースではできない)。ほか、違うイヤホンを挿すと音が出て警告してくれたりもする。バッテリー残量が低下したときも音が出るそうだ。

 俺的には、充電開始時のチーンが便利。AirPods Pro 2充電ケースはMagSafeの丸いパッドでも、Apple Watchの丸い充電パッドでも、あるいはLightningケーブル接続でも可能だが、それらどのタイプで充電し始めても「チーン!」と充電開始を知らせてくれる。充電ケースが「はいちゃんとチャージ始まりましたよ~」と教えてくれて便利。

 また、Lightningケーブル充電の場合、どうやらサードパーティー製ケーブルでも「チーン!」と鳴るようだ。AirPods Pro 2充電ケースが「この怪しいサードパーティー製ケーブル、断線とかしてなくて充電できてますぜ旦那!」と教えてくれる感じも便利だ。

 なので、AirPods Pro 2充電ケースのスピーカーはぜひ活用したい。だがAirPods Pro 1充電ケース用カバーは、スピーカー部分の穴がない。

 どうすれば?

 単純にカッターかドリルで、カバーのスピーカーを覆う箇所に穴を開ければいい。よしヤルぜ!!!

 とりあえず廃棄予定のケースで試してみたら、キレイに小さな穴を開けることが非常に大変であることを思い知りつつ、指にも穴が開きそうになりつつ、部屋が樹脂の切り屑で汚れつつ、「もー穴あけとかヤメだッ!!!」とキレそうになったので、素直にAirPods Pro 2充電ケース用カバーを買うことにした。まあそう高いモンじゃないし、と。

AirPods Pro 2充電ケース対応カバー使ったら音が出た~♪ でも充電ががががが!!!

 AirPods Pro 2は3万9800円で、AirPods Pro 1より1万円くらい高価だから、落下や紛失に気をつけなくちゃだわ! とか思って選んだのは、ロック機構を備えた充電ケース用カバーだ。

 AirPods Pro 1充電ケース用として、エレコムの「AirPods Pro用ZEROSHOCK Lockケース」というロック機構付きケースを使っていた。それに激似のケースを見つけたので買ってみた。

左がエレコム「AirPods Pro用ZEROSHOCK Lockケース」。AirPods Pro 1充電ケース用で2000円くらい。右がLAYJOYブランドのAirPods Pro 2充電ケース対応品で、Amazonで1079円だった。
右のAirPods Pro 2充電ケース対応品だと、スピーカーからの音を妨げない。
ロック機構の使い勝手やフィット感はだいたい同じ。
自立したりもする。

 当然ではあるが、AirPods Pro 2充電ケース対応カバーを使ったら、充電ケースのスピーカーからバッチリ音が出た。スピーカーを覆うと覆わないとでは、音量が全然違うモンですな。それほど、AirPods Pro充電ケース用カバーは超ぴったりフィットの品が多いのであった。

 ともあれ、スピーカーを塞がずにAirPods Pro 2充電ケースを使えるようになった~ハッピー♪ と思ったのも束の間、新たな問題が。

 この充電ケース用カバーだと、MagSafe充電時にマグネット吸着しない。MagSafeのパッドが斜めになっているとズリッと落ちちゃうのであった。ある程度以上角度が緩やかなら充電自体はできる。

 また、こういう感じの厚めのカバーを装着していると、Apple Watch用充電パッドだとAirPods Pro 2充電ケースを充電不能であることが多い。さらに、Apple Watch用充電パッドに対してカバー付きAirPods Pro 2充電ケースを置く場合、位置決めもかなりシビア。俺手持ちのAirPods Pro充電ケース用カバーは、Apple Watch用充電パッドでの充電はほぼ全滅。頑張ればApple Watch用充電パッドで充電できなくもないが、位置決めや置き方などワイヤレス充電するための手間がヒッジョーに面倒である。

 ん~、じゃあまあ、Apple Watch用充電パッドでカバー付きAirPods Pro 2充電ケースを充電することは諦めて……。せめてMagSafe充電パッドにマグネット吸着しての充電は可能にしてゆきたいッ!!!

またESRかっ! ふっ……優秀なケースメーカーだゼ

 AirPods Pro 2充電ケースがMagSafeからズリ落ちないカバーは……と探して間もなく見つけたのがESRブランド品。Amazonで1799円だった。↓こんなの。

ESRブランドの耐衝撃&MagSafe対応カバー。AirPods Pro 2充電ケースにもAirPods Pro 1充電ケースにも使える。
底面にはスピーカーからの音を妨げない穴がある。音はしっかり聞こえる。
背面4箇所にネオジムマグネットが埋め込まれている。
背面4箇所のマグネットにより、急角度のMagSafe充電パッドにもガッツリと吸着する。充電も普通にできる。MagSafe対応のAirPods Pro充電ケースは、さすが純正品だけあってしっかり安定的に吸着する。ホントはカバーとかナシでハダカで使うのがいんでしょうけどね~AirPods Pro充電ケース。
ホントはロック機構付きのカバーが欲しかったのだが、このカバーはフタ部分にもネオジムマグネットが埋め込まれている。磁力で強力に閉じるため、不意にフタが開くことはまずない。だが、コツを掴まないと片手ではフタを開けられない感じ。
自立したりもする。

 ESRブランド品、なかなかイイ感じで使える充電ケース用カバーであった。でも欲を言えばAirPods Pro 2充電ケースのイメージを変えちゃわない、白とかでツルンとしたデザインであって欲しかったのだが、機能性においてはバッチリであった。

 しかし最近はESRブランド品を買う確率が高まっている俺なのであった。まあシッカリ作られているし。「こうなっていてほしい」というのを実現している製品が多いし。新型デバイスに対応したケース類も速攻で出してくるし。なんか今後もESR品をポチッと買う機会が増えそうである。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。